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HPVワクチン

子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルスと呼ばれるウイルスが関わっています。子宮頸がんワクチンは、そのウイルスの感染を予防することで、子宮頸がんにならないようにするワクチンです。
「9価ワクチン」とは、9種類のタイプのウイルス(HPV16・18・6・11・31・33・45・52・58)からの感染を防ぐ効果のあるワクチンです。このワクチンを接種することで、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、これらウイルスの感染を予防することができます。

9価ワクチンは、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なり、合計2回または3回接種します。
欧米などで9~14歳の女性を対象に臨床試験が行われ、3回接種を2回に減らしても、接種に伴う予防効果が同程度見込むことができるとの研究結果が示されているためです。そのため、15歳未満に限っては「2回接種」とすることになりました。1回目の接種を15歳になってから受ける場合は「3回接種」のままで接種回数に変更はありません。

平成9年度~平成18年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で、過去に3回のHPVワクチンの接種を受けていない人は、キャッチアップ接種の対象ですので、公費で9価ワクチンを受けることができます。HPVワクチンを公費で接種できる期間は、令和7(2025)年3月末までですので、検討中の人はそれまでに3回接種をお願いいたします。
9価ワクチンは、定期接種の対象年齢でない人も、もちろん任意接種として受けることは可能です。お近くの医療機関などにご相談ください。ただし、定期接種の対象ではないため、接種費用は全額自己負担となります。

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