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子どもの感染症とワクチン(1)

昨年から、新型コロナウイルス感染症が5類に変更になり、対策が緩められたせいか、インフルエンザをはじめ、いろんな感染症が子どもたちに大流行しました。
まず、夏前から、RSウイルス感染症が流行しました。通常は秋から冬にかけて流行しますが、新型コロナ流行後、予測が困難になっています。
感染性胃腸炎も冬場と春から夏にかけて年2回の流行になっています。
ヘルパンギーナも夏から秋冬に大流行しました。
プール熱、これはアデノウイルスが原因ですが、秋から冬に流行しました。プール熱というぐらいで通常、夏に流行していたものです。

インフルエンザも通常冬にA型H3株の流行から始まり、春先にB型になっていましたが、昨年は夏から、A型のH3株とH1株が同時に流行し、冬からB型になっています。
さらに溶連菌感染症も流行しました。
中国では原因不明の肺炎が流行しているといわれましたが、マイコプラズマ、新型コロナ、インフルエンザ、RSウイルスなどが同時流行しており、新しい感染症ではないようです。

今もインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の流行が続いています。
おそらくワクチンがないか、ワクチン効果が短い疾患が、免疫のない、あるいは免疫の少ない子供たちがある一定以上に増えると、季節外れの流行につながるものと思われます。
新型コロナ、インフルエンザ、ロタウイルス感染症といったワクチンで予防できる病気も含まれていますので、接種時期、流行前には受けておくとよいでしょう。
特にロタウイルスは定期接種ですので、期間内に受けておきましょう。

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