はじめての妊娠・出産・・・
嬉しさと同時に、プレママならではの疑問や不安もあるものですね。安心のプレママロードを歩むために、専門家に教えてもらいます。

今回は『妊娠中のむくみ』について
お話：福田病院 河上　祥一　病院長

妊娠すると、腎臓の機能が落ち、むくみやすくなります。
夏場はのどが渇きますが、特に冷たい飲み物は飲み過ぎに注意が必要です。
水分補給の仕方としては、摂取量が少なくて済む熱いお茶などがお薦めです。
昔「妊娠中毒症」と言われていたときには、むくみもその判断基準の１つに入っていましたが、「妊娠高血圧症候群」と名前が変わった後の判断基準は「高血圧」と「尿たんぱく」の２つになりました。
むくみは判断基準に入っていないものの、妊娠後半に体重が１２～３キロ以上増えてくると産道が狭くなったり、お産がきつくなったりすることがありますし、それをきっかけに尿にたんぱくが出始めますと治療が必要になる場合もあります。
妊娠中のむくみに対する治療として西洋医学の薬は使えず、特に利尿剤は、禁忌になっています。
まずは生活習慣の改善として、水分や塩分の摂り過ぎを控える必要がありますが、それでもむくみが解消されない場合は、漢方薬で言う「利水剤」を処方する場合があります。
かかりつけの医師とよく相談をして対処して頂きたいと思います。