曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「戌の日について」

妊娠5ヵ月の『戌の日』に、出産の無事を祈願する、日本古来の風習がありますが、妊娠してから『戌の日』を知った妊婦さんも多いと思います。

これは、妊娠5ヵ月に入って最初の『戌の日』に、妊婦さんが腹帯を巻いて、安産祈願をするもので、安産の象徴とされてきた『犬』にあやかったものです。
腹帯を巻くことから、『帯祝い』ともいわれており、さらしの布でできた『岩田帯』を巻きます。
この岩田帯には、『岩のように頑丈で健康な赤ちゃんが生まれるように』との願いが込められています。

『戌』は、十二支の『戌』ことで、『戌の日』は、12日に1回めぐってきます。
月に2~3日ありますが、日にちや曜日は月ごとに変わるため、カレンダーで確認してください。
安産祈願をする際には、妊婦さんの体調を最優先に、予定を立てましょう。
神社やお寺にお参りするのが一般的ですが、予約が必要な場合もありますので、事前に確認をしましょう。

妊娠5ヵ月のこの頃には、お腹が大きくなり始めることから、腹帯が必要になるタイミングでもあります。
腹帯には、お腹を下から支え安定させる、腰への負担を和らげる、お腹まわりの冷え予防などのメリットがあります。
今は、伸縮性のある素材を使った腹帯や、ガードル・ベルトタイプなど、形や機能もさまざまなので、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

戌の日に腹帯を巻くことには、『妊娠を自覚する』という意味もあるそうです。
妊娠5ヵ月ごろは、安定期と呼ばれる時期ですが、妊娠していることを忘れず、無理のない生活を心がけましょう。

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