曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「母と子の自然災害への備え」

熊本地震から、まもなく8年が経とうとしています。
自然災害は、いつ、どこで発生するか わかりません。
いざ、地震が起きたとき、すぐに命を守る行動をとれるよう、日頃から意識しておくことが大切です。

地震の揺れを感じたら、まずは、身の安全を確保しましょう。
屋内の場合、丈夫なテーブルの下など、安全な場所で、姿勢を低くし、落下物や飛散物から頭を守ります。
赤ちゃんや幼児が一緒の場合は、向かい合わせになり、自分のお腹に子どもの頭が来るように抱きかかえ、体を丸め、自分の頭を守りましょう。
揺れが収まったら、周囲に異常がないか確認をします。
もし、焼けるようなにおいや、ガス漏れのようなにおい、ミシミシという音、熱い風など、危険を感じたら、すぐにその場所から離れましょう。

次の行動に移る際には、余震が起こることも考えておきましょう。
防災ずきんやヘルメットが無ければ、タオルの上から帽子をかぶせるなどして、頭を守り、赤ちゃんは抱っこ紐などで しっかり抱っこをして、幼児には室内でも靴を履かせます。
火の始末をして、ドアなどを開けて避難経路を確保し、テレビやラジオからの正しい情報に基づき、避難するかどうかの判断をしましょう。
避難する際には、妊婦さんは、お腹で足元が見えづらく危険なので、必ず誰かと一緒に行動するようにしてください。

阪神・淡路大震災では、負傷者のおよそ半数が、家具の転倒や落下が原因だったというデータもあります。
家具を固定することや、家具が倒れても下敷きにならないように、家具の配置を工夫する、ガラスの飛散防止のためのフィルムを貼る、高いところに重い物を置かないなど、地震のための安全対策をしておきましょう。

事前の備えがあれば、被害を最小限に抑えられるかもしれません。
今一度、家族で防災について話し合い、地震への備えをしておきましょう。

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