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「月経の仕組み」
月経は、妊娠するための周期的な子宮からの出血ですが、初潮から3年ほどで月経周期が安定し、毎月排卵するようになります。
女性の体では、およそ1ヵ月に1回の周期で、卵巣から成熟した卵子が排出され、受精卵を受け止めるために子宮内膜が厚くなり、着床しやすい状態に整えます。
月経は、受精卵が着床しなかった場合に、必要なくなった子宮内膜がはがれ落ち、血液と一緒に体外へ排出される現象です。
正常な月経の目安は、月経周期が、25日~38日。
予定日のずれは、前後2日~5日程度なら正常です。
月経の期間は、3日~7日で、量は20ml~140mlといわれています。
月経痛は、日常生活に支障がなく、市販の鎮痛薬で和らぐ程度なら心配ありません。
月経の周期は、卵巣から分泌される女性ホルモンの『エストロゲン』と『プロゲステロン』が交互に分泌されることで調節されています。
『エストロゲン』は、妊娠の準備や、女性らしい体づくり、『プロゲステロン』は、妊娠を維持させる働きがあります。
女性ホルモンのバランスが保たれていると、規則正しい周期で月経が起こり、ホルモンバランスが乱れると、月経不順や不正出血、不妊などの原因になります。
月経の周期や日数には個人差があり、複雑なホルモンの変動で起こるため、ストレスや生活の乱れなどで変わりやすく、常に一定とは限りませんが、月経周期や期間、経血量などが正常でない場合、病気が隠れていたり、不妊や将来の病気の可能性もあるので、気になる症状などあれば、医師に相談してみましょう。
月経は、女性の体調のバロメーターです。
月経の変化や不順は、体からのサインだと思って、十分に気をつけるようにしてください。