妊娠後期は、妊娠8ヵ月から10ヵ月のことで、妊娠生活も、いよいよラストスパートです。

妊娠8ヵ月は、妊娠28週～31週で、子宮が大きくなり、腸や膀胱が押されて、便秘や頻尿になったり、下半身の静脈が圧迫されることで、足がむくんだり、静脈瘤ができる場合もあります。
お腹がせり出すので、反った姿勢になり、背中や腰の痛みが起こりやすく、血液循環量が増えるため、心臓に負担がかかり、動悸や息切れを感じやすくなります。
お腹が張りやすくなりますが、生理的なものなので、張ったときには、無理をせず、横になって休みましょう。

妊娠9ヵ月は、妊娠32週～35週で、大きくなった子宮が、みぞおち辺りまで上がってくるため、胃が圧迫され、
胃もたれや、むかつき、食欲不振などの症状が出やすくなります。
血液循環量が増えるため、さらに動悸や息切れを感じやすくなります。
これまで以上に、頻尿や尿漏れ、腰痛や足の付け根の痛み、むくみなどが ひどくなります。
お腹は頻繁に張るようになります。

妊娠10ヵ月は、妊娠36週～40週で、出産に備えて、子宮が赤ちゃんと共に下がって、胃への圧迫が減ることで食欲が出たり、
動悸や息切れも少し楽になります。
一方で、下がった子宮に膀胱が圧迫されて、さらに頻尿や尿漏れが起こりやすくなります。
恥骨や、足の付け根が痛くなったり、お尻や太ももに 痺れを感じる場合もあります。
さまざまな不快症状で、眠りが浅くなることもあるので、休めるときには横になりましょう。

妊娠37週からは正期産となり、いつお産がはじまっても大丈夫です。
出産予定日が近くなると、落ち着かないものですが、ゆったりとした気持ちで、赤ちゃんを待ちましょう。