「母乳について」
母乳は、赤ちゃんにとって最良の栄養です。
赤ちゃんを守り、成長させ、お母さんの産後の回復も助けます。
母乳は、三大栄養素といわれる タンパク質、脂肪、炭水化物のほか、ビタミン、ミネラル、ホルモン、酵素など、赤ちゃんに必要な栄養素が バランスよく すべて含まれた『完全栄養』といわれ、赤ちゃんをウイルスや細菌などから守るための 免疫細胞や抗体も含まれています。
特に、産後1週間くらいまでに出る 黄色っぽい『初乳』には、赤ちゃんの免疫力を高める成分がより多く含まれています。
また、母乳の成分は、赤ちゃんの成長に合わせて変化していくことがわかっていて、さらに、1日の間や、1回の授乳中にも変化して、赤ちゃんの成長をサポートしています。
母乳育児の、赤ちゃんへのメリットとしては、乳幼児突然死症候群のリスクが軽減する、消化吸収しやすくアレルギーになりにくい、病気にかかりにくい、あごの発達を助け健康な歯の基礎をつくる、お母さんとのスキンシップで安心感が得られ精神的に安定するなど、お母さんへのメリットとしては、赤ちゃんにおっぱいを吸われることで 子宮の収縮が促され 子宮の回復が早くなる、母乳を出すことでカロリーを消費し 産後太りを軽減する、乳がん・子宮体がん・卵巣がんのリスク軽減、閉経後の骨粗しょう症のリスク軽減、赤ちゃんとのスキンシップにより 幸福ホルモンとよばれる『オキシトシン』が活性化され産後うつを抑制する などがあります。
母乳が足りているのか、心配するお母さんも少なくありません。
母乳量が安定するまでには個人差もあるので、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳してみてください。
また、ストレスは母乳が出なくなる原因にもなります。
あまり焦らず、リラックスをして、ゆったりとした気持ちで授乳するようにしましょう。