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「お産のはじまり」
臨月に入る頃になると、お母さんの体はお産に向けた準備をはじめます。
お産のはじまり方がどのようなものなのか知っておくと安心でしょう。
妊娠10ヵ月、妊娠36週以降の妊婦健診は、1週間に1回になり、お産のはじまりを予測するため、子宮のやわらかさを調べたり、お腹の赤ちゃんが元気かどうかを調べるノンストレステストを行います。
一般的に、お産がはじまる前には、『おしるし』、『陣痛』、『破水』というサインが起こります。
『おしるしがあり、しばらくして陣痛が始まり、お産の進行途中で破水する』というのが目安になります。
『おしるし』とは、子宮口が開き始めたことで出る 血液の混じった粘り気のあるおりものです。
おしるしが無い場合もあり、色や量にも個人差があります。
また、おしるしがあっても、すぐにお産がはじまるわけではなく、すぐ入院にはなりません。
『陣痛』は、赤ちゃんを外に押し出すため、周期的に起こる子宮の収縮で、はじめは不規則で弱く、下腹痛や腰の痛みとして感じますが、次第に間隔が短く、規則的になり、収縮している時間も長くなって、痛みも強くなります。
初産の場合は、陣痛が10分間隔になったら、病院に連絡するのが一般的です。
『破水』は、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出すことです。
破水をすると感染が起こりやすくなるため、入浴はせず、すぐに病院へ連絡します。
通常、破水すると1日以内にお産になります。
また、破水が無いままお産になるケースもあり、
その場合は、子宮口が全開になった段階で、医師が安全に破水を起こします。
出産に最も適した期間である『正期産』は、妊娠37週からなので、妊娠10ヵ月に入って1週過ぎると、いつ赤ちゃんが生まれても良い時期になります。