曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「生まれた赤ちゃんのケア」

現在 日本では、出生数が減少していますが、低出生体重児の数は増加傾向にあり、およそ10人に1人の赤ちゃんが小さく生まれています。
医療の進歩により、救える命は増えていますが、出生後の医療的ケアが必要となる場合が多いのも事実です。

出生体重が2500g未満で生まれた『低出生体重児』、妊娠37週未満で生まれた『早産児』、呼吸障害、感染症、黄疸などの疾患を持って生まれた赤ちゃんが、専門的な治療を受けたり、元気に大きくなるための場所が『NICU』です。
『NICU』は、『新生児集中治療室』のことで、一般のICU以上に、細菌感染などを防ぐため、厳重に管理されていて、赤ちゃんの呼吸や心拍、体温を管理するための新生児専用の装置があり、専門の医師や看護師が24時間体制で治療やお世話をします。
NICUでの集中治療を終え、状態が落ち着いた赤ちゃんは、引き続き『GCU・回復治療室』で治療を受け、ご家族と退院に向けた準備をします。

妊娠22週から出生後7日未満までの『周産期』には、お母さんや赤ちゃんの命にかかわる事態が発生する可能性が高く、突発的な緊急事態に備えた、産科・小児科の総合的な医療体制が必要なため、特に『周産期医療』と表現されます。
国では、地域の診療所や病院のネットワークを中心とした、周産期母子医療センターの整備を推進しており、福田病院は『MFICU・母体胎児集中治療室』や、NICU・GCUの『新生児センター』を併設した高度専門施設『地域周産期母子医療センター』に認定されています。

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