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「女性の体と妊娠」
女性は、女性ホルモンのバランスによって、心も体も大きく左右されるものです。
女性ホルモンは、女性らしさだけではなく、妊娠とも深い関わりがあります。
ホルモンは、脳やさまざまな器官でつくられ、健康維持のために、いろいろな機能を調節する働きがあり、100種類以上が発見されています。
女性ホルモンには、卵巣でつくられる2種類があり、女性らしい体づくりや、妊娠の準備をする働きの『エストロゲン・卵胞ホルモン』と、妊娠を維持させる働きの『プロゲステロン・黄体ホルモン』です。
女性の体では、およそ月1回の周期で、妊娠に備えて卵子が育ち、受精卵を受け止めるために子宮内膜を着床しやすい状態に整えます。
月経は、妊娠が起こらなかった場合に、子宮内膜がはがれ落ち、血液と一緒に体外へ排出される現象です。
月経の周期は、女性ホルモンの分泌バランスによって調節されていて、女性ホルモンのバランスが保たれていると、規則正しい周期で月経が起こります。
ホルモンバランスが乱れると、月経不順や不正出血、不妊などの原因となります。
女性ホルモンは、年齢によって分泌量が変化しますが、特に『エストロゲン』の変化は、女性のライフステージや健康に大きく影響します。
思春期には、初潮を迎え、エストロゲンの分泌が増えていき、性成熟期には分泌が安定、更年期には、分泌が急激に減少し 不調が起こりやすくなり 閉経を迎え、老年期には、分泌がわずかとなり、生活習慣病などのリスクが高まります。
卵子の状態や女性ホルモンの分泌などから、妊娠に最も適している年齢は、20代前半から30代前半くらいだといわれており、加齢とともに、不妊や不育、流産などのリスクは高くなっていきます。