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「妊活について(1)」
妊活とは、妊娠に関する知識を身につけることや、生活習慣を見直し 体質を改善することなど、妊娠への前向きな活動全般のことです。
一般的に、妊娠適齢期といわれるのは、20代前半から30代前半です。女性が一生のうちに排卵する卵子の数は、およそ500個と決まっていて、卵子のもとは、生まれたときから女性の体内にあるため、一緒に年をとっていきます。
35歳を過ぎると、卵子の老化や、卵巣・子宮の機能も徐々に低下することから、妊娠の確率は大きく低下し、40歳以降はさらに低下していきます。
それに合わせて、流産率や卵子の染色体異常の確率は高くなります。
現在日本では、妊娠を考える年齢の上昇から、妊娠しにくい人が増えており、若い女性の痩せすぎと、肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠も増加傾向にあるため、『プレコンセプションケア』が注目されています。
『プレコンセプションケア』は、妊活よりも前の段階の『妊娠前の健康管理』を意味しており、思春期以降の若い男女が将来のライフプランを考えながら、日々の生活や健康と向き合い、早い段階から正しい知識をもって、健康的な生活を送ることです。
『プレコンセプションケア』を早いうちから実践することは、将来不妊になるリスクの軽減、健やかな妊娠・出産、生まれてくる赤ちゃんの健康にもつながっていきます。
適度な運動で適正体重を保つことや、1日3食バランスのよい食事をとること、生活リズムを整えストレスをためないこと、喫煙や過度な飲酒をしないことなど、妊活で推奨されている、健康な体づくりと同じです。
次回も引き続き 妊活について、妊娠の仕組みや、基礎体温などについてお話します。