曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊活について(2)」

妊活について、今回は、妊娠の仕組みと、自分の体を知るための基礎体温についてお話します。

妊娠は、月に1度、成熟した卵子が卵巣から1つ排卵され、卵管が卵子を吸い込み、卵管まで辿り着いた精子と受精し、受精卵となって、細胞分裂をしながら子宮へ移動、子宮内膜に着床することで、初めて成立します。
妊娠が成立しなかった場合は、月経が起こり、次の妊娠への準備を始めます。
卵子の寿命は24時間、精子の寿命は3日程度なので、排卵日の2日前から、排卵直後にかけての性交渉が、最も妊娠しやすいことになります。

基礎体温とは、体が安静な状態にあるときの体温で、人間が活動するために必要な最低体温のことです。
毎日継続して測ることにより、体の変化やリズムを把握することができます。
細かい温度の変化を調べるために婦人体温計を使います。(小数点第2位まで検温可能)
出来るだけ毎朝同じ時間に、目覚めてからそのまま起き上がらず、舌の下で測り、基礎体温表やアプリなどで測定値を記録して、グラフ化します。
正常に排卵が起こっている場合、グラフは、排卵日を境に低温期と高温期の2相になります。
基礎体温表をもとに排卵日を予測して、その2日前から排卵直後の最も妊娠しやすい時期に、妊娠のタイミングをはかります。
また、低温期が続く場合には、排卵が起きていない可能性があるので、早めに病院を受診しましょう。

妊活は、パートナーとよく話し合い、ふたりで足並みを揃えましょう。
また、妊活自体がストレスになりやすいものなので、気持ちに余裕を持つことを心がけ、あまり気負わずに取り組んでいきましょう。

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