曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「女性のがん検診」

がんは、日本人の2人に1人がかかる、身近な病気です。
がん検診の目的は、がんを早期発見し、適切な治療を行うことで、死亡率や罹患率を低下させることです。

国が推奨する、『胃がん』、『大腸がん』、『肺がん』、『乳がん』、『子宮頸がん』、5種類のがん検診は、科学的な方法によって 死亡率の減少が検証されており、定期的な がん検診が推奨されています。
全国の市町村が実施している がん検診には、公費による補助があるため、比較的少額の自己負担で受診できます。
中でも、『乳がん検診』と『子宮頸がん検診』は、女性のみが受診対象となっています。

市町村が行う『乳がん検診』の検査項目は、問診やマンモグラフィで、対象者は40歳以上の女性、2年に1回の受診が推奨されています。
乳がんは、日本人女性がかかるがんで最も多く、およそ9人に1人が発症するといわれていますが、検診で早期発見・治療でき、9割以上のケースで治癒が期待できます。

『子宮頸がん検診』の検査項目は、問診・視診・子宮頸部の細胞診・内診で、対象者は20歳以上の女性、2年に1回の受診が推奨されています。
子宮頸がんは、近年、若年層で増加傾向にあり、性交渉によるヒトパピローマウイルスへの感染が関係しています。
ほとんどは一過性の感染で、自然消滅しますが、感染が持続した場合、長い時間をかけて がんになります。
進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要な病気です。

乳がん、子宮頸がん検診は、市町村から無料クーポンが発行されています。
対象の方は、使用期限が2月末となっていますので、早めに受診してください。

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