曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「不妊治療について」

『不妊』とは、妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、1年間妊娠しないもので、何らかの治療をしないと、それ以降 自然に妊娠する可能性がほとんどない状態を『不妊症』といいます。

日本では、実際に不妊の検査や治療を受けたことがある、または現在受けている夫婦は、全体のおよそ4.4組に1組というデータがあり、増加傾向にあります。

妊娠のしやすさは、男女ともに年齢と大きく関係があり、年齢が高くなるほどに妊娠率は下がり、妊娠するまでの期間も長くなるといわれています。
女性の場合は、妊娠適齢期といわれるのは20代前半から30代前半で、35歳を過ぎると妊娠率は大きく低下していきます。
男性の場合も、35歳以降は、精子の受精能力が低下することがわかっています。
そのため、年齢が高い場合には、妊娠しない期間が1年未満であっても、より早く、検査や治療を開始した方がよいとされています。

不妊治療は、さまざまな検査を行い、原因をさぐることからはじまります。
検査によって原因がわかった場合は、その原因に応じて、妊娠の可能性が高い治療法を行い、同時に、排卵と受精を補助する治療を行います。
また、原因がわからない場合は、一般的に、自然の妊娠に近い、排卵日を予測して性交のタイミングを合わせる『タイミング法』からはじめ、
タイミング法に排卵誘発剤を併用する『排卵誘発法』、排卵に合わせて精子を子宮内に注入する『人工授精』、生殖補助医療といわれる『体外受精』、『顕微授精』へとステップアップしていきます。

福田病院の生殖内分泌科では、最新の技術と医療設備で、一組一組に合った治療を行っています。
不妊に関するお悩みなど、お気軽にご相談ください。

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