曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊活について(1)」

妊活とは、妊娠についての知識を身につけ、生活習慣などを見直し、体質を改善しながら、妊娠するための力を高めていく活動のことです。

妊娠は、月に1度、成熟した卵子が卵巣から1つ排卵され、卵管が卵子を吸い込み、卵管まで辿り着いた精子と受精し、受精卵となって、細胞分裂をしながら子宮へ移動、子宮内膜に着床することで、初めて成立します。
妊娠が成立しなかった場合は、月経が起こり、次の妊娠への準備を始めます。
卵子の寿命は24時間、精子の寿命は3日程度なので、排卵日の2日前から、排卵直後にかけての性交渉が、最も妊娠しやすいことになります。

最近は、高齢での妊娠・出産も多くなっていますが、一般的に、妊娠適齢期といわれるのは、20代前半から30代前半です。
女性が、一生の間に排卵する卵子の数は、およそ500個と決まっていて、卵子のもとは、生まれたときから女性の体内にあるため、一緒に年をとっていきます。
35歳を過ぎると、卵子の老化、卵巣や子宮の機能も徐々に低下するため、妊娠できる確率は大きく低下し、40歳以降はさらに低下していきます。
それに合わせて、流産率の上昇や、卵子の染色体異常の確率も高くなります。

男性の場合、精巣では、生涯を通して精子が作られますが、加齢とともに、徐々に機能が低下していきます。
男性も、35歳を過ぎると、妊娠するまでにかかる期間が長くなり、男性の高齢化とともに、流産率も上昇し、赤ちゃんの先天異常のリスクが高くなるといわれています。

次回は、基礎体温や、妊活における体づくりなどについてお話します。

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