曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「母子手帳について」

母子手帳の正式名称は、『母子健康手帳』や『親子健康手帳』といい、母子保健法に基づいて、市町村ごとに交付されています。

母子手帳は、妊娠中と出産前後の経過、新生児・乳幼児期の健康情報などを記入して、一括で管理する手帳です。
妊娠中は産婦人科、赤ちゃんが生まれたら小児科と、病院も担当医師も変わっていきますが、母子手帳は共通のアイテムとして、母子保健医療を支えます。
また、緊急時には、母子手帳の情報をもとに、適切な処置を行うことができます。

妊娠中から出産前後に記入される内容は、妊婦さんの年齢や身長体重などの基本情報、妊娠中と出産後の経過記録、出産の状態、母親学級の受講記録、妊娠中と産後の歯の状態など。
赤ちゃんが生まれてから乳幼児期の内容は、新生児期・乳幼児期の経過記録、乳幼児の身長体重発育曲線、予防接種の記録などです。
予防接種の記録は、公的な証明となり、赤ちゃんが大人になってからも必要となるものなので、大切に保管しておきましょう。

母子手帳は、妊娠確定の診断後、病院からもらう『妊娠届出書』に記入し、市区町村の窓口に提出すると、交付されます。
安全な妊娠・出産のためには、妊婦健診を早期から受けることが重要なため、厚生労働省では、妊娠11週くらいまでには母子手帳をもらうよう推奨しています。
また、母子手帳と一緒に、妊婦健診を受ける際に使うことができる公費補助券も配布されます。

母子手帳には、妊娠中の注意点や育児のアドバイスなどの記載もあり、育児書のような面もあります。
また、市町村ごとに作成されているため、地域に必要な情報も記載されています。

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