つわりは、ほとんどの妊婦さんが悩まされる、妊娠中のマイナートラブルですが、その症状や度合いは、人によってさまざまです。

つわりの原因は、まだはっきりと特定されておらず、明確な解決策も見つかっていません。
また、ストレスなど、精神面から つわりの症状が重くなることもあるため、妊婦さんが、その症状と、上手に付き合っていくしかないのが現状です。

全体の50%～80%と、大半の妊婦さんがつわりを経験するといわれています。
一般的に、妊娠5、6週頃に始まり、妊娠7週～11週頃にピークを迎え、胎盤が完成する妊娠15週～16週くらいで落ち着く人が多いのですが、早くおさまる人もいれば、赤ちゃんが産まれるまで続く人もいます。
主な症状は、むかつき、吐き気、嘔吐、食欲不振、眠気、体のだるさ、頭痛、唾液が多くなる、においに敏感になる、偏食傾向、食べていないと気持ちが悪いなどで、朝目覚めたときや、空腹時に、症状が重くなることが多いようです。

つわりは、自然と改善していくことが多いため、治療が必要になることは ほとんどありませんが、中には重症化する場合もあります。
『妊娠悪阻』は、つわりが重症化した病気で、全体のおよそ0.5%～2%の妊婦さんにみられ、適切な治療を受けないと、脳や肝臓に障害を引き起こしたり、重篤な合併症を生じることもあります。
『1日に何度も吐く』、『水分をほとんどとれない』、『体重が短期間に減った』、『尿の量が減った』、『起きるとフラフラして頭痛がある』、『日常生活が送れない』といった症状があるときには、病院を受診してください。

つわりの時期は、食事の時間や回数、栄養面は気にせずに、食べられるものを食べられるだけ食べて、無理をしないようにしましょう。