曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊娠後期の体の変化」

妊娠後期は、妊娠8ヶ月から10ヶ月のことで、いよいよ出産までラストスパートの時期です。

妊娠8ヶ月は、妊娠28週から31週のことで、妊婦さん特有のマイナートラブルが多くなります。
子宮が大きくなることで、腸や膀胱が押され、便秘や頻尿が起こり、下半身の静脈が圧迫されることで、足がむくんだり、静脈瘤ができることもあります。
お腹がせり出すため、反った姿勢になり、背中の痛みや腰痛が起こりやすく、血液量が増えるため、心臓に負担がかかり、動悸や息切れに悩まされる妊婦さんもいます。
また、この時期から、生理的なお腹の張りが増えてきます。

妊娠9ヶ月は、妊娠32週から35週のことで、子宮がみぞおち付近まで上がってくるため、胃が圧迫されて胃もたれや食欲不振になることがあります。
動悸や息切れを感じやすく、頻尿や尿もれ、下半身への負担が増すことで、腰痛や足の付け根の痛み、むくみなどがひどくなるケースもあります。
無理のない範囲で行うストレッチやウォーキングは、血行を促し、不快症状の軽減につながります。
また、お腹の張りも頻繁に感じるようになります。

妊娠10ヶ月は、妊娠36週から40週のことで、出産に備えて、子宮底部が赤ちゃんとともに下がってくるため、胃への圧迫が減り、食事がとりやすくなります。
一方で、膀胱への圧迫が増し、さらに頻尿や尿もれが起こりやすくなります。
また、恥骨や足の付け根の痛み、お尻や太ももの痺れ、不快症状による睡眠不足などに悩まされる妊婦さんもいます。
妊娠37週からは正期産となり、いつお産が始まっても良い頃です。

出産予定日が近づくと、落ち着かないものですが、出来る準備をして、ゆったりとした気持ちで、その日を待ちましょう。

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