曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「無痛分娩(2)」

今回は、前回に引き続き、無痛分娩についてお話します。

無痛分娩とは、麻酔を使うことによって、分娩時の痛みを緩和する出産方法です。
無痛分娩のメリットとしては、陣痛や分娩中の痛みが軽減され リラックスしてお産にのぞめること、疲労が少なく 産後の回復が早いこと、産後うつの発生が少なくなることなど。
デメリットとしては、麻酔の副作用で感覚・筋力が低下し、お産の進みが遅くなり、陣痛促進剤などの産科的な医療介入の頻度が高くなること、大変まれではありますが、重症の麻酔合併症を起こす可能性、合併症の予防・早期発見のため、モニター装着や点滴などの処置、絶食、ベッドで安静にしておくなどの行動制限があること、などです。

福田病院では、24時間365日、無痛分娩を行っています。
対象となる妊婦さんは、経膣分娩が可能で、ご本人の希望があり、ご家族の同意が得られる方で、原則として、妊娠37週0日以降の、赤ちゃんの推定体重が2500g以上の方です。
また、産科的な合併症や麻酔科的禁忌のため、無痛分娩ができない場合もあります。

ご本人から、無痛分娩のご希望があった場合、妊娠26週~34週までの間に、『無痛分娩学級』の動画をご覧いただき、妊娠34週~35週で、ご本人とご家族の同意書の提出、妊娠36週以降で麻酔科医の診察や検査、妊娠37週以降、お産で入院の際に、再度 無痛分娩の希望と同意書などの確認をして、お産の進行状況をみながら、無痛分娩の実施となります。

福田病院の無痛分娩は、産科麻酔の経験と知識を持つ 麻酔科医・産科医が実施しています。
気になることなど、お気軽にご相談ください。

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