曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「新生児について」

新生児とは、誕生日を0日として28日未満、生後4週間までの赤ちゃんのことで、この期間のことを新生児期といいます。

出産予定日前後に生まれた赤ちゃんの体重は、2500g~3000g前後が一般的です。生後4日~5日で、『生理的体重減少』といって、一時的に体重が減りますが、その後1週間くらいで出生時の体重に戻ります。
これは、母乳やミルクを飲む量よりも、排泄物の量の方が多いためで、どの赤ちゃんにもみられることです。
母乳やミルクを上手に飲むようになると、体重も1日に30gほどの割合で増えていきます。

また、生後2、3日後から、皮膚や白目が黄色っぽくみえる『新生児黄疸』は、胎外環境に適応するための生理的現象で、ほとんどの赤ちゃんに起こり、2週間くらいで自然と引いていきます。
母乳育児の場合は長く続くこともあり、症状が強くあらわれる場合は、病院で様子をみます。

五感は、視覚を除いた、嗅覚、聴覚、味覚、触覚が、大人と同じように機能しています。視力は、0.03ぐらいといわれていて、およそ15cm~20cm先で焦点が合います。
嗅覚は、生後すぐから母乳のにおいが分かり、聴覚は、胎児のころから発達していて、大人より優れた聴覚を持っているという報告もあります。
味覚は、母乳の味がすぐに分かり、甘い、苦いなどの違いが分かるといわれています。
触覚は、周囲の温度変化を感じていますが、自分で体温を調節することが苦手です。
また、皮膚感覚も育っていて、体が触れ合うと、ぬくもりと やわらかさの感覚から安心します。

赤ちゃんは、お母さんと肌が触れ合うと、呼吸や心拍数が安定するといわれています。
また、皮膚への刺激で、脳全体が活性化することが分かっていますので、親子で、たくさんスキンシップをとりましょう。

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