今年も、残すところ、あと わずかとなりました。
何かとイベントが多く、食べ物の誘惑が多い年末年始は、体重管理、体調管理が大切な妊婦さんには、気をつけてほしい時期です。

年末年始の食事の中で、妊婦さんが気をつけたいのは、『生もの』、『カロリーの高いもの』、『塩分の多いもの』です。
『生もの』は、生の魚介類によるノロウイルス、生ハムやナチュラルチーズなどの
非加熱食品によるリステリア菌、トキソプラズマに注意します。
リステリア菌やトキソプラズマは、胎盤を通して赤ちゃんに感染すると、早産や流産などの原因になることがあります。
魚介類や肉類は生食を避けて、しっかりと加熱して食べましょう。
基本的に、妊娠中は、十分に火が通ったものを食べるよう心がけてください。

『カロリーの高いもの』は、急激な体重増加、血糖値の上昇による 妊娠糖尿病に注意します。
『塩分の多いもの』は、腎臓や血管に負担がかかり、むくみの原因にもなり、塩分の取り過ぎは、血圧が上がるため、妊娠高血圧症候群にも注意が必要になります。
いずれも、食べ過ぎには気をつけて、野菜を一緒にとるなど、栄養のバランスも意識しましょう。

寒い時期は、気温が低く乾燥しているため、さまざまなウイルスが蔓延します。
妊娠中は、免疫力の低下から、感染症にかかりやすくなっているため、マスクや、うがい手洗い、部屋の換気など、感染症対策を徹底し、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、体調を整えるようにしてください。

出かける機会もあるかもしれませんが、冷えには十分気をつけましょう。
何よりも、体調を最優先にして、年末年始をお過ごしください。

福田病院から、年末年始の外来診療についてのご案内です。
年内は、30日まで、新年は、1月3日から、通常どおり診療いたします。
詳しくは、福田病院ホームページをご覧ください。