曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「不妊治療について」

不妊とは、妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間 妊娠しないことです。

一般的には、1年以内に妊娠しない場合は不妊症が疑われます。
日本では、およそ10組に1組が不妊に悩んでいるといわれていますが、妊娠を考える年齢が上昇している近年は、不妊の割合も高くなっているといわれています。

不妊治療は、さまざまな検査を行って原因をさぐることからはじまります。
女性の場合、内診や経膣超音波検査で、子宮内膜症や子宮筋腫などの有無を、子宮卵管造影検査で、子宮の形や卵管の通りなどを、ホルモン検査で、甲状腺機能や脳下垂体・卵巣からのホルモン分泌について調べます。
フーナーテストでは、排卵日ころに性交渉を行い、その後の子宮頸管粘液を採取して、粘液中に精子が侵入できているかを確認します。
男性の場合は精液検査で、採取した精液量と精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染症の有無などを調べます。

検査によって、不妊症の原因が分かった場合は、その原因に応じた治療が行われ、同時に、排卵と受精を補助する治療を行います。
一般的には、自然の妊娠に近い、排卵日に合わせて性交渉を持つ『タイミング法』からはじめ、タイミング法に排卵誘発剤を併用する『排卵誘発法』、排卵に合わせて精子を子宮内に注入する『人工授精』、生殖補助医療といわれる『体外受精』、『顕微授精』へと、治療法をステップアップしていきます。

福田病院の生殖内分泌科では、最新の技術と医療設備で、一組一組に合った治療を行っています。
不妊に関するお悩みなど、お気軽にご相談ください。

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