曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「つわりについて」

つわりは、妊娠初期にあらわれる 妊婦特有の不快症状で、妊婦さんの半数以上が経験するといわれています。

一般的に、つわりは、妊娠5、6週頃にはじまり、妊娠7週~11週頃にピークを迎え、胎盤が完成する妊娠15週~16週くらいには落ち着くことが多いものですが、早くおさまる場合もあれば、赤ちゃんが生まれるまで続くこともあります。
症状や程度についても、個人差が大きく、同じ妊婦さんでも妊娠のたびに違ったり、全く症状がない人もいます。
原因は特定されておらず、明確な解決策も見つかっていません。

主な症状は、むかつき、吐き気、嘔吐、食欲不振、眠気、体のだるさ、頭痛、唾液が多くなる、においに敏感になる、偏食傾向、何か食べていないと気持ちが悪いなどで、朝目覚めたときや 空腹時に、症状が重くなることが多いようです。

つわりの症状が重くなった場合には、治療が必要になることもあります。
『妊娠悪阻』は、つわりの中でも、消化器系の症状が重症化して、食事や水分が摂取できなくなる病気で、妊婦さん全体のおよそ0.5%~2%におこり、適切な治療を受けないと、脳や肝臓に障害を引き起こすなど、重篤な合併症を生じることも少なくありません。
症状としては、極端に繰り返す嘔吐、脱水、急激な体重減少、尿の量が減少する、めまいや頭痛、低体温、日常生活に支障をきたすなどです。

つわりを重症化させない対策としては、『なるべく無理をせず、よく寝て、ゆっくりと過ごすこと』、『水分を意識してとること』、『食事は小分けにして 食べられるときに 少しずつ口にすること』などがあります。

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