曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊娠中の食事」

お腹の赤ちゃんが健康に育っていくためには、お母さんが摂取する栄養が重要になります。
         
お腹の赤ちゃんが、お母さんから栄養をもらい始めるのは、胎盤が完成する妊娠5ヶ月ころからで、それまでは、受精卵から作られる『卵黄のう』が、成長に必要な栄養を供給しています。
妊娠初期のつわりでつらい時期には、無理に食事をとらなくても大丈夫なので、食べられるときに食べられるものを食べて、こまめな水分補給を心がけ、つわりが落ち着いてきたら、量よりも栄養バランスの良い食生活を意識しましょう。

妊娠中は、お母さんやお腹の赤ちゃんにとって必要な栄養がたくさんありますが、その中でも積極的にとった方が良いものは、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減する『葉酸』を多く含む、ブロッコリーや小松菜、ほうれん草など、貧血を改善する『ビタミンB12』を多く含む、レバー、赤身肉、魚、アサリ、焼き海苔など、貧血を改善する『鉄分』を多く含む、ほうれん草、木綿豆腐、牛肉、アサリなど、鉄分の吸収をサポートする『ビタミンC』を多く含む、パプリカ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、お腹の赤ちゃんの、骨や歯の生育を助ける『カルシウム』を多く含む、牛乳、乳製品、小魚、大豆製品など、カルシウムの吸収率を高める『ビタミンD』を含む、魚やきのこ類、骨作りを助ける『ビタミンK』を含む、緑黄色野菜などです。
食事は、同じ食材ばかりに偏らず、さまざまな食材を取り入れることで、自然と栄養のバランスが良くなります。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの栄養を考えるため、食生活を見直す 良いきっかけになります。
これから お母さんとして、自分と子どもの健康を守るためにも、栄養バランスの良い食事を心がけるようにしてください。

プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!