曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「妊婦健診について」

妊娠は、病気ではありませんが、妊婦さんの体の中では、さまざまな変化が起こっており、調べないと分からないこともあるため、妊婦健診はとても重要です。
         
妊婦健診は、妊娠時期に合わせて、頻度や内容を設定してあります。
一般的なスケジュールは、母子手帳の取得後、初回が妊娠12週頃から始まり、23週までは4週間に1回。妊娠24週から35週までが2週間に1回。
妊娠36週から出産までが1週間に1回で、受診回数は、合計14回くらいになります。
およそ14回分に関しては公費による補助があり、母子手帳と一緒に、公費補助券のつづりが発行されます。
妊婦健診の際に提出すると、健診や検査の費用が助成されますが、助成金額は自治体によって異なり、助成の対象とならない検査もあるため、気をつけましょう。

妊婦健診で、毎回行われる主な検査は、尿中の尿糖と尿タンパクなどを調べる『尿検査』、妊娠高血圧症候群の早期発見につながる『血圧測定』、体重増加が適正範囲内か判断するための『体重測定』、お腹の赤ちゃんの成長や子宮内の環境を調べる『超音波検査』などがあります。

また、妊娠時期や、必要に応じて行う 主な検査には、病気や感染症の有無、貧血などについて調べる『血液検査』、感染症の有無や早産の兆候がないか調べる『膣分泌物検査』、子宮や卵巣、子宮口の状態を診察する『内診』、赤ちゃんの心拍数や、子宮収縮の状態を調べる『ノンストレステスト』などがあります。

妊婦健診の目的は、お母さんの健康状態と、お腹の赤ちゃんの発育状態をチェックし、安心・安全に妊娠期間を過ごしてもらうことです。
病気の早期発見・治療にもつながりますので、定期的に受診してください。

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