曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「お産のはじまり」

妊娠36週からは、妊婦健診も1週間に1回となり、お産のはじまりを予測するため、子宮口のやわらかさを調べたり、お腹の赤ちゃんが元気かどうか調べたりします。

お産が近づいてくると、お腹の赤ちゃんは 少しずつ産道の方へと下がるため、お母さんの体にも、いろいろな変化があらわれます。
胃や胸がすっきりとして 急に食欲が出てくる、トイレが近くなる、お腹が頻繁に張る、腰痛がひどくなる、股関節や恥骨周囲が痛む、おりものが増える、体重が増えなくなる、などが主な変化です。

さらにお産が近づくと、『おしるし』『陣痛』『破水』という、お産の兆候があらわれます。
『おしるし』は、子宮口が開き始めたことで出る 血液の混じった粘り気のあるおりものです。
量や色には個人差があり、おしるしがない人もいます。
また、おしるしがあっても、すぐにお産がはじまるわけではなく、すぐに入院にはなりません。

『陣痛』は、赤ちゃんを外に押し出そうとする、周期的に起こる子宮の収縮で、はじめは不規則で弱く、下腹痛や腰の痛みとして感じます。
次第に間隔が短く、規則的になり、収縮している時間も長くなって、痛みも強くなっていきます。
初産の場合は、陣痛が10分間隔になったら、病院に連絡するのが一般的です。

『破水』は、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、中の羊水が流れ出すことです。
破水をすると感染が起こりやすくなるため、入浴は避けて、すぐに病院に連絡します。
通常、破水すると1日以内にお産になります。
また、破水がないままお産に進むケースもあり、その場合、子宮口が全開になった段階で、医師が安全に破水を起こします。

『おしるし』があり、しばらくして『陣痛』が始まり、お産の進行途中で『破水』するのが一般的ですが、実際には個人差が大きく、同じ妊婦さんでも、お産のたびに違う場合もあります。

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