曜子先生の女性教室

曜子先生の女性教室

毎週火曜よる9:54 OA
知っているようで意外と知らない女性の体について、福田病院の福田曜子先生が皆さんからの質問に答えます。
愛育会 福田病院 産婦人科 福田 曜子先生
OA

「お産のプロセス」

妊娠10ヶ月の妊娠37週からは『正期産』といって、いつ赤ちゃんが生まれてもいい時期になります。
初産の場合、本格的な陣痛が始まってから赤ちゃんが生まれるまで、11時間から17時間ほどかかるのが一般的です。

分娩の過程は、大きく分けて3つの段階で進行していきます。
『分娩第一期』は、規則的な子宮の収縮である『陣痛』が始まってから、赤ちゃんが通過できる大きさに子宮口が全開になるまでで、初産婦さんは10時間~15時間、経産婦さんは4時間~6時間程度です。
一般的に、陣痛が10分間隔になったら、病院に連絡をして、入院になります。
子宮口が開くにつれて、陣痛の間隔は短くなり、痛みも強くなっていきます。
陣痛が強くなってくると、徐々に いきみたくなりますが、早い段階で いきんでしまうと、赤ちゃんが苦しくなったり、子宮口が裂けることがあるので、子宮口が全開になるまでは、いきむのを我慢して、呼吸とともに いきみを逃します。

『分娩第二期』は、子宮口が全開になってから赤ちゃんが生まれるまでで、初産婦さんは1時間~2時間、経産婦さんは30分~1時間程度です。
陣痛は、およそ1分間隔で、さらに強くなります。
助産師さんの指示に従って、陣痛が強くなったピークで いきみます。
状況により、会陰切開が行われます。

『分娩第三期』は、赤ちゃんが生まれてから胎盤が出るまでで、初産婦さんは15分~30分、経産婦さんは10分~20分程度です。
軽い陣痛とともに、胎盤が娩出されます。会陰切開をした場合は、縫合をします。

お産は、お母さんと赤ちゃんの共同作業です。
お母さんが、陣痛やいきみで押し出すのに合わせて、赤ちゃんは、産道の中を回転しながら出てきます。
赤ちゃんと一緒に頑張るイメージで、お産にのぞみましょう。

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