数年後には・・・
昨日、阿蘇中岳に行ってきました。
火口周辺の立ち入りはできず、1キロほど離れた場所からの取材でした。
噴煙は白くなったり、少し灰色がかったりと
1時間半ほどの間にも、色や噴煙の量も変わっていました。
周辺はなんとなく温泉たまごのようなにおい、
火山ガス(二酸化硫黄)のにおいだそうです。
周辺はツツジのミヤマキリシマが自生する場所ですが、
火山ガスの影響で、ほとんどが枯れて、枝を触るとポキっと折れてしまいます。
東海大学農学部の長野教授からは
「ミヤマキリシマは、他の植物との生存競争に負けたため、火山ガスの多いこの地域でしか生きられない植物。
噴火の歴史をくりかえすこの地域でも、何度も復活してきている。
数年はかかるかもしれないが、根は生きているので復活します!」と
心強い言葉をいただきました。
ちなみに
火山ガスは植物の色にも影響を与えるそうです。
硫黄がアントシアニンという紫の色素と結び付くと、色を変える作用があります。
紫色のリンドウはピンクに・・・
薄紫のアザミもピンクに・・・
草原のススキは赤っぽく、
チカラシバも緑からピンクに変わるそうです。
もし秋までこの状態が続けば、色を変化させた植物が見られるかもしれません。