担当 : 水上清乃

特別講師:「鈴木電設」鈴木さん

「激論!朝から電気料金!」


今回の「知っ得!?火曜塾」特別講師、鈴木電設から鈴木健太社長です!


「全然見とらんど?電気料金明細書」


皆さんのご家庭の電気代は、数年前と比べて高くなっていると思いますが電気料金の明細書とか、よく見とらんでしょ? いろいろ項目がありますが、この中で着目していただきたいのが、燃料費調整額です。 燃料費調整額とは、燃料費調整単価×1か月の電力使用量で計算されます。 燃料費調整単価というのは、ざっくり言うと原油や石炭といった燃料価格のことです。 過去3か月間の平均燃料価格から、基準となる燃料価格が算出されます。 この基準の燃料価格よりも、その月の燃料代が安かった場合は、2021年のようにマイナス しかし、基準価格より高騰した場合は2023年1月のように大幅なプラスになるのです。 再エネ賦課金というのも馴染みのない項目ですね。 これは太陽光発電などの再エネの買取に必要な費用をまかなうための賦課金です。 私たちが使う電気には、電力会社が買い取った再生エネルギーも含まれています。 ですので、電気を使うみんなで再エネの買取費用を負担しましょうということです。 この再エネ賦課金は、電力使用量に応じて加算されますよ。


「実は抑えられている⁉電気料金の価格」


電気料金は、基本料金に加えて電力量料金、そして先ほどお伝えした燃料費調整額や 再エネ賦課金を足して計算されます。 ちなみに、電力料金が一番高かったのは、こちらの表でも扱っている今年の1月なんです。 皆さん、1月の電気代がどれくらいだったか覚えていますか? 今年の1月をピークに、電気料金は下がっているのです。 その背景には、政府の「激変緩和措置」というものがあります。聞いたことはありますか? はい。これは、高騰する電気・ガス代に対して政府が補助金を出すという措置です。 さっき、電気料金の燃料費調整額のところで、1kwhあたり7~8円という 大幅なプラスになっていると話しました。4人家族の平均使用量は400kwh程度なので、 今までと比べて、月に3000円以上多く支払うことになるのはきついですよね。 ということで、国は今年の2月からこの「激変緩和措置」を始めました。 この措置は、家庭向け契約ですと1kwhあたり7円が補助されます。 この措置のおかげで今年の2月以降は電気料金がかなり抑えられているんです。


「実は抑えられている⁉電気料金の価格②」


各地域の電力会社が大幅な値上げを発表していました。 しかし、九州はその影響を受けていないんですよ!関西電力、中部電力、そして私たちの住む九州電力管内は値上げされていないんです。 なぜ九州は値上げされていないのでしょうか? それは、火力発電の比率が低いことです。火力比率の低さがカギになります。 電気料金の明細のところでお話しましたが、原油や石炭といった燃料費が高騰していて、電力会社各社は値上げせざるを得ないのです。 火力発電は燃料費高騰の影響をダイレクトに受けるので、火力発電比率が高い地域は仕方がないですよね。 関西と九州は原発が稼働しています。そして、九州は太陽光や風力といった再エネの比率が高いのです。九州は日照条件が良いため太陽光発電が多いですし、 大分には大規模な地熱発電所もあります。


「どうなる?今後の電気料金」


10月以降何が変わるかというと、前半でお話しした「激変緩和措置」です。 この激変緩和措置による補助が、10月以降減額されます。 1kwhあたり7円から3.5円と、半分になります。しかもこの措置は10月から来年1月までの4か月間です。その後は未定です。 ですので、これから先の電気料金は上がる可能性が大きいです。


「電気代削減のためにできること」


真っ先に節電が思い浮かぶでしょうが、節電にも限度があります。 夏に冷房を我慢して体調を壊すという事例もありますし・・・
もうね、電気は自分で賄う時代なんですよ。ウクライナでの戦争や産油国の減産、円安などで火力発電の燃料が高騰しています。原子力発電で使うウランも海外からの輸入に頼っているので、いつどうなるかわかりません。 というわけで、おうちで電気を生み出す太陽光発電をオススメしたいです。 今は、太陽光のリースというのもあります。これなら、まとまったお金が無くても手軽に始められますよ。 めちゃくちゃ取り付け工事をしていますが、外してくれとか後悔しているって声は全然ないんです。それどころか、もっとパネルを乗っけてくれって感想ばかり。


「鈴木電設」の鈴木社長、きょうはありがとうございました!


鈴木電設
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