担当 : 水上清乃

特別講師:「金龍堂まるぶん店」店長 荒川さん

「秋の夜長に読みたい おすすめの本」


今回の「知っ得!?火曜塾」特別講師は、金龍堂まるぶん店の荒川店長です!書店員歴25年の先生オススメ本を教えていただきましょう


まずは、ここ数日、急に気温が下がってきましたよね、そんななか、体はもちろんですが心をほっこりさせたい時に読んでほしい本があります。
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(文藝春秋)

主人公森宮優子には5人の父と母がいます。たとえ血がつながっていなくても、長い年月を共にしなくても決して揺るがない親子の愛に、心がほっこりとなります。この作品は2019年に本屋大賞を受賞、2021年に映画化され本とともに大ヒットしました。ちなみに映画は、永野芽郁さん、田中圭さん、石原さとみさんが出演されました。



お好きな方も多いと思います、ミステリーの世界に入りたいときに読んでほしい本です。
『レモンと殺人鬼』くわがきあゆ(宝島社)

父親が通り魔に殺されて以来、それぞれ別の親戚に引き取られて不遇の日々を送っていた小林姉妹の妹の妃奈が遺体で発見されます。しかし被害者であるはずの妃奈に殺人疑惑がかけられてしまい妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する…という話です。とにかくラストのどんでん返しがすごい!二転三転と言いますが、本作はそれどころか四転五転六転とひたすら騙されてしまいました。今年4月に発売され「このミステリーがすごい!大賞・文庫本グランプリを受賞」



続いては、子どもたちに大人気の本です。
『大ピンチずかん』鈴木のりたけ(小学館)

こどもが出会う世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介した本です。その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から「大ピンチ」を解き明かします。こども心をくすぐる「あるある」が溢れていて楽しく読めます。



4冊目ですね!仕事に家事に忙しいからこそ、こんな作品はいかがでしょうか。恋愛小説にハマりたい人にオススメです。
『汝、星のごとく』凪良ゆう(講談社)

瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され、島に転校してきた同級生の櫂(かい)。ともに親との関係が原因で、心に孤独と欠落を抱えた二人は惹かれ合い、すれ違う愛の物語です。二人の親そして自分たちの恋愛にすら振り回されながら成長していく姿が心に刺さりまくります。本作は今年全国の書店員の投票で決める本屋大賞を受賞しましたが、書店員の推しが強すぎて、書店でプロジェクションマップ花火大会が開かれるなど大きなムーブメントになりました。



最後は、まるぶんで今年一番売れている作品です!
『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光(新潮社)

主人公藤坂燈真の父親は、亡くなった大御所ミステリ作家。ひょんなことから燈真は一度も会ったことがない父親の遺稿を探すことになります。『世界でいちばん透きとおった物語』と名づけられた小説はいったいどこに?父親の人生を不能の結末が待つ、衝撃の物語。どうして売れているのかというと、この本ある衝撃過ぎる仕掛けにあります。「とにかく衝撃」「ネタバレ絶対厳禁」など読書好き界隈で大きな話題となりました。実際私も読み終えたとき、あまりの驚きに、夜中にもかかわらず「噓でしょ!?」と叫んでしまいました。



先生、最近、心も体も整えたい!と思うことがあるんですが、いい本ありませんか?


心と体を整えたいな、と思ったときは…
『薬膳の食卓365日』川手鮎子(自由国民社)

漢方薬局を45年経営、薬剤師の資格ももつエキスパートが教える「医食同源」の基本と、毎日の食事のヒントが満載!一日1ページ読むだけで、365日分の内容がわかりやすくまとめられていて読みやすくためになります。無理せず健康に生きていく知恵が身につく本です。本書では薬膳の基礎的なルールを紹介し、体の不調の改善、アンチエイジング、免疫力アップなど使われるお勧めの食材を説明しています。


『本には生きるためのあらゆるヒントが詰まっている』
悩んだときはぜひ、本屋に立ち寄ってみてください!!


金龍堂まるぶん店の店長の荒川さん ありがとうございました!


金龍堂まるぶん店
住所 熊本市中央区上通町5-1
TEL 096-356-4733
営業時間 10:00~21:00
定休日 なし
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