担当 : 水上清乃

特別講師:熱波師 古川雄介さん

起立!気をつけ!礼!お願いします!


このコーナーは、スタジオにその道の専門家をお招きして、私たちが普段知りえない事を教わろうという画期的なコーナーです!


今回の先生は、熱波師ふるかわ こと、古川雄介先生です!!よろしくお願いします!


よろしくお願いします!まずサウナ最大の魅力はズバリ!!『整う』ことです!!整うとは、どういうことなのかというと、「はー、最高に気持ちいいー!!」状態のことです。なぜ山に登るのか、そこに山があるから!なぜサウナに入るのか、整うためです!!まず、そもそも「サウナに入る」とは、【サウナ→水風呂→外気浴】 この1セットのことを言います。サウナが前菜、水風呂がメイン、外気浴がデザートと言った感じです。


『整う』状態になるまでに、体に起こることについて解説します。まずは「サウナ編」です。みなさんご存知だと思いますが、サウナってとっても暑いですよね。基本的には100度前後です。この時私たちの体は「暑い!ヤバイ!緊急事態だ!」となっています。具体的に言うと、体は交感神経を優位にさせています。交感神経優位となると体は戦闘態勢の状態なんです。続いて、「水風呂編」です。あつい、、あついぃぃ!!と超高温の環境で体をいじめた後は、反対の超低温である水風呂が待ち受けています。「今度はめちゃめちゃ冷たかなぁ!」「やばいよやばいよ!!」と体はまた戦闘態勢に入ります。それでは、お待たせしました。「外気浴編」です。外気浴とは外で寝そべったり座ったりするだけです。数々の修羅場を潜り抜けてきた体は「生き延びたぜぇ!!ここは安全だ…」とサバイバルから帰ってきたように安心します。ここでずっと交感神経が優位であった体が初めて副交感神経が優位となります。副交感神経が優位になるということは体がリラックスモードに入るということです。この一連の「サウナ」→「水風呂」→「外気浴」を3セット行うとより深いリラックスモードに入ります。つまり、最高の気持ちよさを感じながらも、頭が冴え渡る不思議な瞬間こそ、『整う』なんです!!『整う』について、よく分かりましたか?


続いては、サウナによって得られる効果についてです。
まず、サウナ効果①『脳疲労がとれる』
これがサウナが最強かつ最高である最大の理由です。サウナによって体温が上がり、体全体の血流が良くなります。もちろん脳の血流も良くなるので、 脳に溜まっている老廃物が押し流されます。また、サウナと水風呂の危機的状況において脳からアドレナリンが分泌されます。アドレナリンには、鎮痛作用・集中力UP・頭が冴える などの効果があります。 さらに、エンドルフィンも同様に分泌され、多幸感・恍惚感・体の修復 などの効果があります。このような脳内物質によって快感を得ることができます。ちなみにアドレナリンやエンドルフィンの半減期は2~3分です。すなわち、水風呂を出て、外気浴に入る時の2~3分が最高の正真正銘の『整う』なんです。


続いて、サウナ効果②『体の疲労がとれる』
脳だけでなく、体の疲労もとれます!特にデスクワークにおいて、最大の敵が肩こり、腰痛、目の疲れ。これらも血流と代謝の上昇によって解決できます。あとは入浴後の体があったまっているうちにストレッチをすれば完璧です。


続いて、サウナ効果③『メンタルが良くなる』
メンタルに大きく関わる自律神経。自律神経とは交感神経と副交感神経のことですが、現代社会については、この二つの神経の切り替えがうまくいかず、いろいろな支障をきたす人が多いです。しかし、サウナによって交感神経と副交感神経を強制的に切り替えることで、日々の生活で狂った自律神経が整うのです。


続いて、サウナ効果④『睡眠の質が上がる』
現代の主な自律神経失調として不眠症があります。眠りが浅かったり、夜眠れない人というのは本来副交感神経が優位にならなければならない睡眠時にスマートフォンやテレビなどによって交感神経が優位になってしまっているために起こります。これらをサウナは整えてくれ、ぐっすり眠れます。


続いて、効果⑤『肌が綺麗になる』
血流と代謝の上昇による効果です。ただ、一つ勘違いしてはいけないのが、あくまでも「痩せやすくなる」のであって、「痩せる」わけではありません。サウナによるカロリー消費は大したことないので、サウナに入れば運動しなくていいわけではありません。


以上が、サウナによって得られる効果についてでした。後半は、サウナの正しい入り方について解説します。


まずは①『お湯にしっかり浸かる』
いきなりサウナに入るのではなく、入念なウォーミングアップを忘れずに。 おすすめはよくある炭酸温泉に10分ほどしっかり浸かりましょう。


続いて、②『しっかり頭・体を洗う』
よくある間違いでサウナに入った後に、体を洗う人が多いですが、先に体を洗うことは必須です。体を洗わないと表面の大きな老廃物が蓋をしてしまい、効果半減です。まずは石鹸とタオルで大きな毛穴に溜まっている汚れを落としましょう。


続いて、③『体を拭いてサウナに入る』
ずぶ濡れで入るのはマナー違反なので、しっかり体を拭いて入りましょう。貴金属やメガネなどは熱くなってしまうので外して入りましょう。 もちろん、入る前にも出た後もしっかりと水分補給は忘れずに!!中に入るとたいていは段々のようになっており、高い場所の方が温度が高いです。時間としては8分~10分が目安です。


ではここで、ぜひ覚えてほしいサウナ用語を紹介します!!

『ロウリュ』・・・ストーブの上で暖められたサウナストーン(香花石)に水をかけて蒸気を発生させることです。蒸気を発生させることで、サウナ室内の湿度、体感温度が上がり発汗を促します。
『アウフグース』・・・ロウリュの後にタオルなどを振り回し、ほどよい熱風をかけて一気に汗をだしていただくプログラムのことです。このアウフグースの時に、両手を挙げるのがおすすめですよ!!体の中で脇が1番汗をかきやすいので、脇に熱をあてることで、たくさん汗をかけます!
『トントゥ』・・・サウナ発祥の地であるフィンランドの妖精です。日本で言うざしきわらしみたいな感じです。 サウナストーンの中にトントゥがいるかもしれないので、探してみてください!


さあ、サウナの入り方に戻りますよ。
続いて、④『水風呂に入る』
全身の汗をかけ水で流してから入りましょう。 時間としては1分~3分が目安です。


そして最後、⑤『外気浴』
体の水分を拭きとってから、外気に当たれる、かつ寝転がれるところにいきましょう。脳内物質のアドレナリンやエンドルフィンの半減期が2~3分なのでできるだけ急いで寝転びましょう。時間としては季節によりますが、5分~10分です。


サウナの正しい入り方がよく分かりましたか。ぜひ、実践していただきたいと思います!!


続いては、家でサウナ体験を楽しむ方法を紹介していただきます!家でサウナのように整えたら最高ですよね!今日は、家で整う方法と、グッズも少し紹介したいと思います!
まずは、①『熱めでお風呂を沸かす』。
42~43度くらいの「結構暑いな!」と思う温度設定がおすすめです。
②『体を清めて湯船に浸かる。』
もちろん無理のない範囲ですが、10分以上は浸かるのがおすすめです!
この時におすすめなグッズが、こちらの『サウナ傘』です。使い方は、湯船に浸かった状態で傘をバスタブの上にのせるだけ!次第に傘の内側に湯船の水蒸気が溜まってくるため、傘内の温度が上昇します。そのため、普通に湯船に浸かるよりも早く身体を温められます。他にも『サウナポンチョ』もあります。これも熱を逃しにくいので、たくさん発汗できます!!
続いて、③『冷水シャワーで体を冷やす』
冷水シャワーの温度は、必ず無理のない範囲に設定しましょう。体が慣れてきたら、徐々に冷たくするといいかもしれません。1~3分ほど冷水を浴びましょう。
最後は、④『休憩スポットへ』
体をふいて、休憩スポットへ行きましょう。お庭やベランダに寝転がるのもいいですし、なければ家の中でもOKです。窓を開けて、外気にあたれる場所で寝転がります。5分~10分休憩します。こちらもお風呂→冷水シャワー→休憩を3セット行ってください。きっと『整う』に近い感覚を味わえるはずです!!


サウナやお風呂に入る前と後は、必ず水分補給をお忘れなく!くれぐれも無理はしないでくださいね!


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