郡司 琢哉
TKUアナウンサー 郡司 琢哉 Takuya Gunshi

熊本地震① 経験したことのない揺れ

今回の地震で亡くなられた方、またご遺族のお気持ちを考えると、何を書き込めばいいのかと悩む日々が続いていましたが、熊本のアナウンサーとして特に県外の皆様に少しでも情報発信できればと思い久しぶりに更新しております。

震災発生からこれまで、私が何をしてどう伝えてきたのかについて何回かに分けてお伝えしたいと思います。

4月14日木曜日夜、私は熊本市中央区のある中学校の体育館にいました。
取材ではなく、プライベートで3年ほど前からお世話になっているママさんバレーの練習に参加していたからです。

まもなく練習を終えようとしていた9時26分、ドンと突き上げるような縦揺れの直後大きく左右に振られました。
体育館にはバレーボールと、バドミントンを楽しんでいた子どもたち、合わせて40~50人がいたと思います。

恐ろしい大地の軋むような音と、物がぶつかり合うような音、また悲鳴で騒然となったことを覚えています。
一瞬で電気も消えましたが、水銀灯のため真っ暗ではなく少しは見えていました。
バレーのメンバーは私より先に皆、非常口の扉付近に逃げ込み抱き合っていました。

私はというと、意外と冷静で、
「初期微動から主要動までが早かったから震源が近いだろうな」
「水銀灯が落ちて直撃しなければ大丈夫」なんてことを瞬時に考え、
上を見て左右に大きく振られた水銀灯の下に入らないようにしながら、ゆっくり非常口の方に歩きました。

揺れは30秒から1分くらい続いたと思います。

瞬時に「これは震度6前後か」と感じ、甚大な被害が出ているであろうことは想像できたのですが、
その場にいた人たちは無事だったので、つとめて明るく「会社行ってきまーす」と言ってその場をあとにしました。

それまで熊本は震度3の地震があってもトップニュースで伝えるような土地柄。
それは私にとって経験したことのない揺れでした。

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