木曜日といえばこのコーナー 中継

旬のお店、スポットを生中継!
担当 : 太田弘樹・緒方由美

玉名市「平田商店」

今回のかたらんね中継はこんな寒い時期に食べたくなる…ジャジャン!モヤシの工場にお邪魔して、その製造工程を拝見したいと思います!詳しい話をお伺いしましょう。平田商店の平田雄二さんです!宜しくお願いします。平田さんは工業組合もやし生産者協会の副理事長も務められている、日本で2番目に偉大なもやし野郎ということです。平田さん、最近のモヤシの売れ行きはいかがですか?

『あんまり芳しくないです。そもそもモヤシが良く売れる時期というものはなく、キャベツなどの野菜が高騰しているときに、高い野菜の代わりに入れる“かさ増し要員”という立ち位置が定着しているので、モヤシの社会的地位の向上を目指して日々活動しております。』

ではあらためてこちらはどんな会社なのでしょうか?

『はい。当社は今から94年前の1928年からこの地でモヤシを製造しております。民間の会社で栽培されはじめたのが1926年くらいということなのでかなり早い時期だったそうです。』

そんな長い歴史があったんですね!それでは製造工程を見せて下さい。

『ではまずこちらから。』

うわ!すごい迫力!こちらは何ですか?

『緑豆に水をかけて芽を伸ばしているところですね。』

なかなかこういう映像は見られませんよね! だいたいモヤシは何日で伸びるんですか?

『一週間です。 一日目に原料の緑豆を薄い塩素に浸し、消毒をしたら、あとは水分補給と発芽熱を抑えるために毎日決まった時間にきれいな水をかけていけば、7日後には皆さんの食卓に並ぶモヤシが出来ます。』

平田さん、こちらの小さいコンテナは何か違うんですか?

『こちらは昔ながらのブラックマッペもやしです。名前の通り、原料を並べると緑豆とブラックマッペではだいぶん色が違います。』

では次の工程を教えて下さい。

『それでは移動します。』

そもそもこちらでモヤシを栽培したきっかけなどあるのでしょうか?

『私の祖父が、戦時中 天皇陛下の侍従として世界各国を回っていた際に、各地で見たモヤシの単純な栽培方法や栄養価、手軽に食べられる点などに目をつけ、日本で割と早いうちから栽培を始めました。』

そんな歴史があったんですね! そして到着したこちらは?

『どうぞ中へ。』

おお~!すごい迫力! ここは何ですか?

『ここは育てたモヤシを収穫・選別から袋詰めまでしてしまう工場です。』

こんな光景初めて見ました! あらためて解説をお願いします!

『まずは一週間かけてのばしたモヤシを摘み取って機械に流します。そして最初の工程で発芽した豆の殻や芽を取ります。』

水の勢いがすごいです! 殻や芽が次々に吹っ飛んでおります!

『そして脱水ですね。最後に袋詰めです。ここで小売店に並ぶものと飲食店などに納品するものの二種類に分かれます。』

ちなみに飲食店はどんなところに?

『名前は控えますが、某有名ラーメンチェーンのテーブルに置いてあるピリ辛もやしや、某冷凍食品の横浜あんかけ焼きそばに使用されています。』

じぇじぇじぇ! 身近なところにも使ってあったんですね!さあ、もやしの製造工程がよく分かったところで、続いては、モヤシを使った絶品レシピご紹介して行きます!平田さん、まずは何でしょうか?

『まずは「モヤシのナムル」です。』

材料は、モヤシに白だし、かつおだし、みりん、ごま、すりごまとごま油です!まずは何から始めましょうか?

『最初にモヤシをボイルするんですけど、ここがポイントで、モヤシは水のうちから入れるんです!そうすることで茹でた後もシャキシャキ感が残ります。』

これはポイントですね!ではオガッチお願いします。

はーい!水に投入して、火をつけました!これ、しばらくかかりますね。何しましょうか?

『ではもう一品「モヤシとスナズリの炒め物」を作りましょう。材料は、モヤシにスライスしたスナズリ、塩コショウです!まずはスナズリを塩コショウで炒めましょう。次にモヤシを入れてさらに炒めたら完成です。』

本当に簡単! あっという間に一品出来ましたね!

ボイルの方も終わりましたよ!それでは次は何をしましょう?

『モヤシにしっかり火が通ったら、タレの中に投入し和えたら完成です。』

こんなおいしい調理方あったんですね!これだけおいしいモヤシですが、昨今の世界情勢からかなり厳しいそうなんです。

『そうですね。原料の価格が20年前から2倍、3年前からとなると3倍に上がっていて、何年も変わらない販売価格から考えると、非常に苦しい状況が続いています。』

どれくらいで販売するのが適正なのでしょうか?

『実際は一袋58円から68円くらいじゃないと厳しいですね。でもスーパーや小売店ではサービス品で出されることが多い商品なので、店舗側が値上げをされないケースも多々あるのが現実です。』

こんなにおいしい野菜を頑張って作っている方がいることを受け止めて、いつかモヤシの値段が上がる時が来ても、購入して頂きたいですね。

それでは場所の紹介です。平田商店は玉名市中にございます。熊本市中心部から県道208号線を上り、途中 県道165号線に曲がって下さい。玉名高校沿いに進むと右にございます。モヤシや漬物のお取り寄せも出来ますよ!

待ってま~す!


平田商店
住所 玉名市中2036
TEL 0968-73-2297
営業時間 10:00~17:00
定休日 日曜・祝祭日
駐車場 20台
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