中継でお伝えできなかったこと
今週月曜日朝、阿蘇中岳がこれまでより規模の大きな噴火。
この一報を受けたとき、私は取材のため県庁に向かっていました。
本社に確認したところ「とりあえず現場に向かえ」とのことだったので、
スーツにネクタイ、革靴という火山の取材にはふさわしくない装備で向かいました。
(後発部隊に火山灰除けのレインコートだけ持ってきてもらいましたが)
以後、お昼のスピーク、午後のグッディ、
夕方のみんなのニュースでそれぞれ全国、熊本の皆様に情報発信しました。
そのほとんどは、原稿はなく頭にあることを整理してしゃべったり、
実際の噴煙を見てしゃべる情景描写だったり。
とにかくバタバタの時間を過ごしました。
御嶽山の災害以後、火山活動に関する関心は高く、
阿蘇中岳もこれまでより規模の大きな噴火で注目されるのは仕方のないこと。
規制がどこまでかかっているのか、行政はどのような対応をとっているのか、
正しくホットな情報をお伝えしたつもりです。
ただ秒単位で決められた中継という性質上、ひとつだけ伝えられなかったことがあります。
阿蘇はこれまで通りの観光を楽しめます!
規制がかかるのは火口周辺2キロ~4キロ。
もともと警戒レベル2の時から、火口周辺には行けませんでしたので、
今回の規制見直しでできなくなったことはほとんどありません。
阿蘇は草原などの雄大な景色、そこに放たれる牛馬、カルデラなどの地形、
それに滝や温泉など自然の恵みを楽しむことができます。
そもそも火口周辺に宿泊施設はありませんので、
今回の噴火で予定していた旅行をキャンセルする必要はまったくありません。
明日からシルバーウィーク、たまたまこのブログをご覧になった県外の皆さん。
ぜひ阿蘇にお越しください。
写真は南阿蘇村にある吉田城御献上汲場。
昔、城のお殿様に献上したという珍しい水源です。
ここのお水はおいしいですよ。