木曜日といえばこのコーナー 中継

旬のお店、スポットを生中継!
担当 : 太田弘樹・緒方由美

菊池郡菊陽町「アクア丸善」

きょうの中継は、菊池郡菊陽町の町工場におじゃましていますよ~!こちらの「アクア丸善」さん!いけす設備・アクリル加工をされている会社です。このアクリルの後ろに水が流れていて、「水のカーテン」みたいになっているんですよ。さらに、こちらには、水が滴り落ちる演出でお出迎えしてくれています。詳しくお話をお伺いしましょう。 代表取締役の坂本 仲俊さんです。よろしくお願いします!「アクア丸善」さん、どんな会社ですか?

『私の父が創業しまして43年、いけす設備・陸上養殖から水と光のウォーターインテリアまで、幅広い事業を行っております。』

そもそも、「アクリル」って何ですか?

『アクリルは、プラスチック ( 合成樹脂 ) の一種です。プラスチックの中でも安価で、加工がしやすく、透明度が高く、耐衝撃性に優れている素材になります。』

ということで、さっそく、アクア丸善さんがどんなものを作られているのか一部ご紹介したいと思います。このように、気泡を入れたり、波打たせたり、加工したアクリルの板が並んでいますが…まずはこちら、ここ数年でぐんと私たちの身近なものになりました「パーティション」ですね。今週8日月曜日から、新型コロナが5類に引き下げられて、飲食店などでも撤去するところが出てきていますが…

『そうですね…今はめっきり少なくなりました。パーティション撤去後の問題・再利用の話が出ていますが、汚れや傷などが入ってしまっているものを回収して、再加工するのは、耐候性と透過性の問題もあり、なかなか現実的には難しいんです。ですが、今後、アクリル製造会社と我々加工会社が協力して、しっかり この問題に取り組んでいけたらと思っています。』

お次、こちらは?

『「食品カバー」です。パンやドーナツ、お寿司などのお料理を乾燥・ホコリや飛沫・イタズラから保護します。大きいサイズになるとバイキング会場などで使用されます。続いてこちらは、ゴルフのマーカーです。アクリルの輝きを活かした、見えやすいマーカーを作りました。そしてこちらは「標本」です。ここには、葉っぱや石が入っていますが、昆虫などの生き物も、大学の研究室や博物館などから依頼があります。』

そして、こちら「切り文字」です。おしゃれ!こちらの、周りを残す抜き文字もカッコイイですよね。そして、こちらが また すばらしいんです!ご覧ください!

『「アクリルフラワー」になります。蓮の花を作っています。うちの女性の職人が丸3日かけて、手作業で細かく丁寧に作り上げた一点物です。』

アクリルって、飴細工のように こんなこともできるんですね!?そして、ここから大きなものになりますよ~! こちらは何ですか?

『「泡水槽」です。下から気泡を出す演出を仕掛けていて、アート感満載です。インテリアにはもちろん、おしゃれな仕切りとしても活用できます。』

ご覧のような、おしゃれな美容室や高級飲食店からの依頼が多いそうです。奥にはね、冒頭でもお伝えしました「水のカーテン」も見えていますが…こちら、金魚ちゃんがいますよ~!この特殊な、浮かせる丸い水槽もこちらで作られています。さらに、ご覧のような さまざまな水槽も手がけられているんですよ。ビックリですよね!? 熱帯魚好きの英太郎さん、英太郎さんの豪邸にピッタリですよ!おひとつ いかがですか?

他にも、ここに用意できなかった たくさんのものを作られていて、ちょっと紹介しますね。 まず、熊本市動植物園のアクリルフェンス、そしてこのような 机・いすのセットも作られたことがあるそうです。また、ペットの不安を取り除くための透明な犬用シャンプーシンク、研究用のアクリル試験具なんかも作られています。そして、先程の事務所のお隣にあります工場のほうに移動してきました。大きなアクリル板がたくさん並んでいます。せっかくなので、アクリル加工の様子を、簡単に、職人さんに見せていただこうと思います。フィギュアを飾ったり、今 推し活でも必需品の、このようなアクリルケースの作り方ですね。

『まずは、「切り出し」です。寸法を打ち込んで、この大きな機械で既定のサイズにカットします。次に「かんながけ」です。切り出した断面をキレイにします。この作業によって、透明度がぐんと上がります。続いては、別室で「磨き」の作業を行います。こうやって、かんながけした断面をさらに磨いて透過性を上げ、最終的にキレイに整えます。最後に、アクリル専用の特殊な薬剤で「接着」 します。』

こうやって、アクア丸善さんでは、このようなアクリルケースをはじめ、職人さんが一つひとつアクリル加工品を作っているそうです。このお風呂も、アクア丸善さんで作られているんですよ!これは、どうやって作るんですか?

『簡潔に言うと、アクリル板を専用のオーブンで温めて、木型でまげて、各パーツを接着して…という感じです。とても高度な技術がいるもので、アクリル加工歴10年以上のスタッフが約1カ月かけて作りました。』

こちら、税込み85万円ということなんですけど…ちなみに、購入された方はいらっしゃるんですか?

『実は、今までに1度だけ売れたことがありまして…なんと、4人組ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」さんがライブの演出で使ってくださいました!』

スゴイでしょ!?全国に誇る「メイドイン熊本」がココにもあったんですよ!まだ、本家のダチョウ倶楽部さんからはお声がかかっていないということで……お待ちしています!そして、なんとレンタルサービスをされています!

『イベントや撮影にいかがですか?結婚式の余興や宴会芸にもおすすめです。料金は、片道送料込みで10万円~となっています。ご用命あれば、英太郎さんのお家の庭にお届けします!夏休みなど、お子さんも喜ばれること間違いなしです!』

ということで、きょうはアクア丸善さんのアクリル加工やアクリル製品を通して、アクリルの魅力について お伝えしました!

『コロナ禍でのパーティション、今ブームの推し活でのアクリルスタンドやアクリルキーホルダー、アクリルケースなど、アクリルを身近に感じることが多くなった今、ぜひ みなさん、可能性無限大のアクリルについて興味を持ってもらえたらなと思います。』

ありがとうございました! 


プッシュ通知でTKUの番組やイベントの
最新情報をお届けします!