2015年06月の一覧
屋久島には、猫がいたるところにいっぱいいます。
で、全く人を恐れません。
近づいても逃げません。というか、むしろ寄ってきます。
野良猫なのか飼い猫なのか・・・。
こんなに愛想のいい猫たちは見たことがありません。
取材にはレンタカーを使っていたのですが、
住民の島内の足はバス。
なんて読むのかな?
「?」
「のぼりのぼり?」
九州は難読地名が多いなと感じるんですが、これはいったい・・・。
どこへ登る(上る)んだろう。
調べてみます。
【6月6日(土)06:30】
仕事前、朝の屋久島はどんな風景だろうと
ロードワークを兼ねて出発。
海岸線が本当に美しい・・・。
一時帰島した人の話だと、火砕流は海に達したけれど
口永良部島の周囲はキレイなままだそうです。
屋久島の観光客もあまり減っていないそうで一安心。
と、町の総合グラウンドにユニフォーム姿の少年たちが集結。
そこは野球好きの血が騒ぎます。
無性に試合が観たくなり、思わず接近。
なになに?
島の小学生4チームが集まってソフトボールの大会ですと?
ということで、お邪魔しちゃいました。
子どもたちのプレーを観るだけで癒されますなぁ・・・。
ちょっと大きめのユニフォームで、一生懸命!
その中に一人、ユニフォームじゃない子が・・・。
久木山海斗君(小6)
口永良部島から避難中です。
この日は親戚に連れられて見学に来ていました。
口永良部島では子供が少なくチームを組めません。
なので本格的な野球経験はありませんが、
サウスポーから投げる球の速いこと!
楽しく白球を追っていました。
チームに入るかどうかはまだ決めていませんが、
屋久島の子供たちともすぐに打ち解けた様子。
避難生活、不自由なことも多いはずなんですが、
決して下は向きません。
新しい日常に飛び込むその姿は
取材させてもらう私たちの胸にまで希望の灯を
ともしてくれました。
子どもたちが一日も早く好きなスポーツや
勉強に打ち込めるようにと、ただ願いました。
普段はパソコンで放送原稿を作成しています。
一方、出張先(特に災害現場)では・・・。
携帯電話のEメールで原稿を書いて現場デスクに送ります。
今回は【西村→鹿児島テレビ現場デスクがチェック→鹿児島テレビ本社に転送】
なんでこのやり方かというと・・・
同じ系列局なんですが、そこは別会社。
使っている原稿ソフトが同じとは限りません。
(ちなみに全国紙やNHKなど、同一の組織が全国にある場合は統一されてます。)
現場には全国のFNN系列から出張者が来るので、
局同士のソフト互換性がないんですね。
原始的ですが「長文は打ちにくい!」という文句を除けば、
何だかんだこれが一番手っ取り早くて確実だったりします
【6月3日(水)7:30】
霧雨の中、屋久島町営牧場へ向かいます。
取材の目的はこちら。
牛たちです。
口永良部島では、60頭ほどいる牛が
貴重な収入源になっています。(主に肉牛)
その牛たちを、今回は泣く泣く島に置いて
皆さん避難されていました。
基本は放牧で飼っているのですが、エサなどは
人の手をかけてやらなければいけない部分も。
放牧状態が長く続くと、親牛はともかく
子牛は生き残れない個体も出てくるそうなんです。
牛農家の、「一刻も早く子牛だけでも屋久島に移してほしい」という
切実な願いが浮かび上がってきました。
町営牧場では、
「競りに出した牛の牛舎を空けて、受け入れ態勢を整えておくように」との
指示が出ているとのこと。早速牧場に向かいます。
確かに、牛がいないスペースがある~!
立ちリポートとインタビュー取材敢行。
ただこういった場合、ちょっと注意が・・・。
今回もそうだったんですが、当初は町・JA・農家・町営牧場と
それぞれで見解や取材結果が食い違う場合があります。
災害時に心苦しいのですが、それぞれの機関に何度もTELしたり
一番詳しい担当の方を訪問したり。
裏付けが取れたら、「〇〇によりますと~」とクレジットをつけて
原稿を書きます。
夕方ニュースまでの限られた時間、
どこまで取材して原稿に反映できるか。映像を撮れるか。
空振りしたら、仮説→実行→検証→行動のサイクルを
どれだけ短時間でできるか。
特にアウェイで取材する場合は出張先の局に迷惑を
かけるわけにはいきません。
もちろん、地元の人たちの思いをいちばん大事に・正確に・迅速に。
プレッシャーの中で取材を続けていきます。
【6月2日(火)11:00】
屋久島に到着後、すぐに現地TV局の
鹿児島テレビ(KTS)クルーと合流。
我々はフジテレビ系列なので、こういった共同取材は
「FNN(フジ・ニュースネットワーク)取材団」を結成して行います。
局の垣根を越えて協力するわけです。
ちなみに、指揮は現地局のデスク(原稿などをチェックする人)が
行うことが多いです。
初日最大の取材ミッションは「避難者の住環境」についてです。
屋久島に設けられた避難所には、71人(6月5日現在)の
方が身を寄せていました。しかし、長期にわたっての集団生活は
心身ともにつらいもの。そこでこちら!
林野庁がいち早く、使っていない職員用の住宅を提供。
屋久島庁の職員が外草を刈り、内部を掃除し、
受け入れ態勢を整えました。
我々も準備の様子を映像取材。
こういった建物や公営住宅などで、何とか避難者の
皆さんが移れるだけの戸数が確保できました。
(もちろん、割り振りなどには時間がかかるんですが・・・)
6月1日(月)のランチタイム。
報道部長より緊急連絡。
「明日から屋久島に飛んでくれ!」
年に数回ですが、できれば取り出したくないノートを手に、
それでも取材に向かう機会があります。
6月2日から1週間熊本を離れ、カメラマン&カメラアシスタントの
計3人で取材に飛び出しました。
目指すは爆発的な噴火が起こった
口永良部島の住民が避難している屋久島。
雨の中、島はどのような状況だろうかと
ドキドキしながらの船出。
とにかく被害が少ないことを祈りながら
現場に入りました。