屋久島(口永良部島)取材記③
【6月3日(水)7:30】
霧雨の中、屋久島町営牧場へ向かいます。
取材の目的はこちら。
牛たちです。
口永良部島では、60頭ほどいる牛が
貴重な収入源になっています。(主に肉牛)
その牛たちを、今回は泣く泣く島に置いて
皆さん避難されていました。
基本は放牧で飼っているのですが、エサなどは
人の手をかけてやらなければいけない部分も。
放牧状態が長く続くと、親牛はともかく
子牛は生き残れない個体も出てくるそうなんです。
牛農家の、「一刻も早く子牛だけでも屋久島に移してほしい」という
切実な願いが浮かび上がってきました。
町営牧場では、
「競りに出した牛の牛舎を空けて、受け入れ態勢を整えておくように」との
指示が出ているとのこと。早速牧場に向かいます。
確かに、牛がいないスペースがある~!
立ちリポートとインタビュー取材敢行。
ただこういった場合、ちょっと注意が・・・。
今回もそうだったんですが、当初は町・JA・農家・町営牧場と
それぞれで見解や取材結果が食い違う場合があります。
災害時に心苦しいのですが、それぞれの機関に何度もTELしたり
一番詳しい担当の方を訪問したり。
裏付けが取れたら、「〇〇によりますと~」とクレジットをつけて
原稿を書きます。
夕方ニュースまでの限られた時間、
どこまで取材して原稿に反映できるか。映像を撮れるか。
空振りしたら、仮説→実行→検証→行動のサイクルを
どれだけ短時間でできるか。
特にアウェイで取材する場合は出張先の局に迷惑を
かけるわけにはいきません。
もちろん、地元の人たちの思いをいちばん大事に・正確に・迅速に。
プレッシャーの中で取材を続けていきます。