2012年07月の一覧
本日13時48分、7年ぶり待望の第2子がやってきました。
東日本大震災、九州北部豪雨。
なにかとパパが忙しいときに芽生え、生まれてきたお姫様です。
立ち会いも致しました。
赤ちゃんと別れ病室からの帰り間際、
「リョウタちゃん…」と背中から嫁の声。
てっきり「ありがとう」と言われるかと思いきや、
「空き缶はナースステーションのゴミ箱に捨てていって」。
なんやそれ。
追伸…TKUの皆さま方、お祝いは明日から受け付けます。
93年住んだ土地を
「もうここには住みたくない」と嘆く翁。
余生を過ごそうと買った土砂だらけの土地を前に
「あなたはここに住めますか」と問いかける人。
ありえない、はありえない。
大丈夫、は大丈夫じゃない。
長靴ヘルメット塩雨に水。
さぁ歩け、明日も前へ。
妻が帰ってこないじいちゃん。
テーブルにはカップ麺。
「私も一緒に家に戻れば…早く会いたい」。
81歳の妻を待つ嗚咽。
眠れん。飯も食えん。
「探しに行きたいけど、自分がケガしたらまた警察にも迷惑かけるけん出れん」
共に。寄り添う。命の取材は本当に辛い。辛すぎる。
でもじいちゃんはもっと辛くて苦しい。
行方不明者の捜索が続く一の宮町三野。
近所のお母ちゃんが冷やしたトマトをくれました。
なんともいえない清涼感。
「家にはちゃんと帰ってるのか」
「会社から弁当はでるのか」
いろんなことを心配してもらって。
「来るのが遅かもん」
被災者から何気なくかけられる言葉。
今日二度ほど。
甘えんなと言われるでしょうが
この言葉はきつい。
感傷的になってると言われるかもしれませんが。
でも、遅いんですよね。
申し訳ない。
行かないといけない現場はまだまだあります。
言い訳はいかん。
でも悔しくて申し訳ないです。
正直、白川が氾濫するとは思っていませんでした。
しかし、目の前で堤防を越えた濁流の水が長靴の中にスーッと入ってきました。
カメラ担いでたんですが、全身の力が抜ける恐怖感。
FNN九州各局から駆けつけてくれた系列の仲間と踏んばってます。
絶対に油断しないでください。
避難情報に注意を。
少しでも多くの現場を網羅できるように、必死に取材します。