記者PCの２代目
通称『ガンダム』が引退します。

支給された時は「重い」
「ゴツすぎて会見場で恥ずかしい」
「砂漠の戦場に行くのか！」などと
ブーブー文句を言いました。

しかし防水、防塵、
コンクリートに叩きつけても
壊れないタフさに助けられました。

導入当時は珍しい反転タッチパネルは
大雨中継で役立ったもんです。

思い出はたくさんあります。
パソコンを抱えての豪雨中継。
本番直前にスクリーンセーバーがかかり
無情な「Windows」の文字で頭は真っ白。
パスワードを入れて解除もできず
結局なんとなく喋ったことも。

ワクワクしながら
イライラしながら
悔しい気持ちを抑えながら
時間に追い込まれながら
デスクに怒鳴られながら

原稿を打つ精神状態は実にさまざま。
せっかく書き上げた
企画原稿が固まって飛んだときは
床に叩きつけたくもなりました(笑)。

別れは寂しいですが、時代の流れ。
あなたのおかげで原稿が打てたのです。

ありがとう。

エアラインの取材で訪れましたが…。
目を引く光景は事件記者。

警察署の屋外広告です。何だと思います？

漢字のイメージでわかりますよね。
市議選も近付く中で告知されるのは
『賄賂情報専門ダイヤル』。

賄賂を見た聞いたらフリーダイヤル♪です。
二段目の番号は日本と同じく
振り込め詐欺みたいな話を聞いたら
迷わず電話してね！という番号。

下の写真は高雄検察庁の屋外広告です。
こちらも賄賂はでけんバイ！のPR。

はい、お待たせしました
高雄市警察局の警らパト＆覆面パト。

日産と三菱が幅を利かせています、
台湾のパト。

アジアで日本と同じ形の赤色灯を
ちょこんと載せる覆面パトカーは
台湾だけ。

パトカーだけでなく
消防車もほぼ日本車が多いのも台湾。
我が国の緊急車両を最も信頼している
証です。

嬉しい限り。

働く車…ではなく船ですね。
高雄の港を取材中に見つけたのは
台湾行政院・海岸巡防署の巡視艇。

日本でいう海上保安庁ですね。

港に停泊している軍艦は錆でボロボロ。
しかし巡視艇はどれもピカピカ。

台湾を表す景色に感じました。

くまモンが訪れた動物園の駐車場で見つけたのは、
『どこの局かわからない中継車』。

海外ではメジャーなシボレーのバンを
ベースにした衛星中継車。
結構古い車体ではありますが、
映画に出てくるような
ザ・中継車という佇まいがたまりません。
伝送中ですが
ブロロロ…という
唸りがワイルドな中継車です。

台湾取材の本気は放送でお伝えするとして、
参りましょう、高雄の働く車シリーズ。

まずは高雄市政府警察局の警らバイク
『巡邏機車』。
街中で駐禁を取り締まったり
現場の路地に突っ込む125ccの
いわばスクーター部隊です。

取って付けたような荷台の赤青灯と
小さなサイレンスピーカー。

警察署にはこれがズラーっと並びます。

白バイより小回りが効きそうな１台です。

５日間の台湾弾丸取材終了です。

滞在記は後日アップするとして…
中華料理とはしばらく距離を置いて…

早く帰って焼酎が飲みたい！！

以上、台湾桃園空港からでした。

第30回FNSアナウンス大賞授賞式。
番組部門で敢闘賞を頂きました。

ん〜、小さな盾からやっと大きな盾に。

しかし、郡司アナの新人大賞
尾谷アナのグランプリがそびえる以上
我が実力の立ち位置を自覚するステージでもあります。

今年は280作品がエントリーした賞は
スポーツ、番組、ナレーション、
新人の４部門で競うコンテスト。

入賞は約１割。

「頑張ってトップへ」。
いや、無理です。

280人で上位のアナウンサーの仕事と
自信のある我が作品。
会場では入賞作品がダイジェストで流れます。

比べてみれば世界が違いレベルも違います。
足りないものも未熟な技術も
全部がさらけ出される瞬間です。
キャリア関係なく、
我が極めたいジャンルで
上には上がいる。

そう、上には上がいるのです。

今年は新人大賞アナウンサーの美声に
おっちゃんアナがグラス片手に
「大型新人だ…」と
絶句する場面もありました。

披露される作品にショックを受けながら
己の技術を実感する表彰式。
正直、毎回ガツンと凹む場でもあります。

自分は、まだまだ未熟なのだと。

終了後は授賞した系列のアナと
KTNの皆さん仕込みの祝賀会。
東京支社の方々がケーキで
お祝いしてくれました。
こんなデコレーションを仕込める
ケーキ屋さんに、余計に凹みました。

浴びるように美酒に酔い
来年に向けて雄叫びを上げながら…。

羽田から熊本空港に着くタイミングで
747-400のラストフライト。

あと１便早く帰れば
報道席に乗れたのに…残念。

まぁ立派な雄姿。
誰もが少年の心に戻り目を輝かせ
大きな翼に見とれていました。

めったに見ることができない
放水する大型化学消防車が
目当ての僕以外は……。

午後２時４６分。
去年と同じく
震災企画編集の手を止めて迎えました。

被災地・石巻で出会った人々の近況です。

被災した一家の娘さんは結婚し、
もうすぐ子供が生まれます。

避難所の校長先生は転勤し
「震災を経験した宮城だからこそ
学校の底力を高めたい」との便り。

ガレキの中で
みんなを笑顔にしてくれたあの子たちも
元気に大きくなっています。