2015年11月の一覧
40年のシリーズ企画で担当した縁で
大洋デパート火災担当。あれから42年です。
カメラアシスタントに「お前、大洋デパート火災知ってる?」
「あ…ウィキペディアで調べてきました」
だよね。調べて取材に来るだけ偉いよ。
国内の災害史上、104人の犠牲者は尊い
。
しかし、この火災以降
熊本市内の建物火災では住宅以外の死者はゼロです。
雑居ビルとか老人ホームとか、ホテルとか。
ゼロです。これは熊本の誇り。
それは消防がうるさいからとも言われています。
グランメッセ熊本にガンガン大型トラックを入れ、
駐車場にチヌークを降ろして。
大規模災害時に支援物資をいかに捌くかという県の対処訓練です。
九州初のこの訓練、面白いのはその目的。
それは「マニュアルを作るため」。
東日本大震災の教訓も踏まえた訓練ですが、
机上でマニュアルを作ってやるのではなく、
「とりあえず考えられる状況をリアルでやってみようや」的な。
指揮官は前にブログにも書いた元陸自の県幹部。
日航機墜落、阪神淡路大震災、東日本大震災、修羅場を経験しているからこそ
「訓練以上のことは本番じゃできない」が信条。
体と頭を動かし、経験してこそわかることがある…と。
しかしスマホのカメラはこうもキレイにイルミネーションが撮れると。
年甲斐もなくオッサンアナがイルミネーションの中継に出動。
どうせならメルヘンな灯りとのギャップを伝えようと
カボチャの馬車の前で喋りました。
一応サンタの帽子持っていったんですが、
どうもやり過ぎるとイケない空気を感じ断念。
我が日記によると、
今年事件や災害以外で中継した現場はここだけです。
殻付カキとホタテが届きました。
もちろんfrom宮城・石巻。
僕らが呆然と眺めたあの海から、
はるばる熊本までやってきてくれました。
FNN取材団で学んだことと同じくらい人生の宝物になったこと→秋刀魚を送ってくれた方だけではなく、
こんな不肖ジャーナリストに、カキやホタテを送ってくれる被災者にも出会えたこと…。
お前は東北で何をやってきたんだ…のツッコミは勘弁を。
去年、震災から4年ぶりに収穫した新米が届いた宮城・石巻から
今年も刈り取りホヤホヤの新米が届きました。
記者として私の故郷であります。渡波から。
取材団に配られたコールドお握りを
降りしきる雪の中で食べてたあの日から間もなく5年。
温かいお米のありがたさを思い出します。
取材するというより、半ば被災地を放浪していたクルーに豚汁を分けてくれた渡波の菊地さん。送料バカにならないのに「新米できたよ!」と送ってくれます。
これは、海と瓦礫だらけの田んぼの復興を知らせてくれる実りなんですね。
去年より届けられた量が増えてるのが何よりうれしいです。
この他にも我が家には石巻の秋刀魚、海苔も届き、
被災者から頂く東北の旬を食べる度に
我が家では父の震災談話が食卓で始まります(笑)。
そして、いろいろ思い出して泣きます。