地震発生から２週間。

薄々は予想していたのですが、
町中にこんなメッセージが溢れると
いちいち「はい」とか「うん」と
うなずくしかないのです。

倉庫の片隅でも、布団があれば
仮眠をとれる場所があるだけ幸せです。
全国から駆けつけた応援スタッフも
会議室を本丸としたホテル徳王に宿泊。

夜食にカップラーメン。余震で起床。
踏ん張って踏ん張って耐えてます。
安全圏から何をどう言われようと、
我らの系列はビクともしません。

バカ話をしながら、時に笑いながら
報道の使命を淡々と果すのみです。
被災者に寄り添いながら…
大なり小なり被災しながら。

１度目の地震直後からの連投も。
10日目で小休止、休みをもらい頭と身体を休めました。

今日未明に、水が流れ出した我が家。
水道復旧に尽力した皆様に感謝します。
まだまだ濁った水ですが、大切に使います。

空けっぱなしにした我が家に届いたダンボールは
東日本大震災で取材した宮城・石巻市の被災者の方々からの物資です。
ご近所さんでダンボールに食糧などを詰め込み
「熊本さんと、回りで困っている方で使ってください」と。
涙が止まらなかった同封の手紙を掲載します。

『幸せのおすそわけ』

「５年前、私たち石巻市民は多大な被害を受け、全国そして世界中からたくさんの支援を頂きました。
お礼すら満足にできていないなか、今回の熊本大地震発生。心が締め付けられる思いです。
今、ここ石巻でできることはこれくらいのことですが、私たちが受けた支援への恩返しです。

いや、恩送りです。少しばかりですが、幸せのおすそ分けです。

どうか前を向き、復興に向けて頑張ってください。
不謹慎と思われるかもしれませんが、荷物にはお酒が入っています。たまには休息も大切です。

石巻のお酒で疲れを癒してください。皆様が１日も早く日常を取り戻せることを心から願っております」

ありがとう、石巻。明日からこのエールを胸に現場に戻ります。

１週間。
全国から集まった系列の仲間に支えられながら現場を伝え続けています。

ほぼ不眠不休で復旧にあたる皆さん
本当にありがとうございます。
電気、ガス、水道、自衛隊、警察、消防…。

全国各地から駆けつけていただいた皆さんのご家族が
心配しながら余震のニュースをご覧になっていると思うと辛いです。
東日本大震災の応援に駆けつけた日のことを思い出しました。

全国各地から被災地に家族を送り出したみなさん、
もう少し、熊本のためにご家族の力を貸してください。必ず無事にお返しします。

公助の力を取り戻そうと戦う
県や市町村職員にも数えきれない被災者がいます。

だからお願いです、彼らを避難所や窓口、復旧現場で怒鳴るのはやめましょう。
避難している子供の前で、
彼らを罵倒するのはやめましょう。
誰かに怒りをぶつけてインフラが復旧したり
満足な物資が届くなら、私もそうしま
す。

もちろん、事後の検証は必要。
僕らもきちんと取材したいことが山積みです。

でも、怒っても復興はなにひとつ前進しません。
明日、今日より少しでも復旧が進むためにも
お互いに労り合い、支え合いたいものです。

「地震のときはね、
このお守りをエイッ！って投げたら
地震が停まるから」

きのう、震災でストレスが溜まる3歳の娘が
剣の形をした謎のお守りをこしらえてくれました。

１回目の揺れの直後から
家族を守らずに現場飛び出た父にとって
一生大切にしたい宝物です。

助けは必ずやってきます。
もう少し耐えましょう。
助け合いましょう。
生き抜きましょう。

どう見てもドリフの聖歌隊にしか見えず、父は笑いが止まらない衣装ですが、年子まとめて幼稚園入園式。お陰さまで二女も普通の子と何ら変わらない生活ができています。こんな日が来ると信じて良かった。父はウルウルであります。

我が家、休日によくラーメン食べ歩きに行きます。

本日見つけた葱ラーメン。
いやはや、こういうやり過ぎな感じがいいですね。

中途半端はよくない。やるならやる。

後半は麺よりネギをすする感覚でしたが
あらゆる食べ物にネギドバ派には大満足。

春休みですなぁ。
母ちゃん仕事、子供が家にいる平日の休み。
昼御飯にこしらえた一品。盛りつけ雑ですが。

『いい父親アピールシリーズパスタ～
キャベツと秋刀魚に
父の恩着せがましい気持ちと
ブロッコリーバジルソースを絡めて～』。

「まぁまぁ美味しい」だそうです。