熊本 竜太
TKUアナウンサー 熊本 竜太 Ryota Kumamoto

2016年08月の一覧

初代自治会長は学芸員。ふるさとは負けない。66回目は城南町塚原仮設団地の自治会長、渾身の90分講座です。

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遅ればせながら、過去にブログで闘病記などを記させて頂きました次女。
無事に4歳の誕生日を迎えました。

視聴者センターに「おめでとうございます」のメールを頂いた方、ありがとうございます。

熊本から海外に移植に出かけ、
ニューヨークで頑張る大ちゃんもいます。
いつか、移植医療をきちんと我がテーマに取材したいと思います。

本人は…お調子者を極めて成長中です。

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業務の合間を縫って
4月14日の前震から10日間で
中継車などの飛び道具から局に伝送された映像をプレビューし、
時間・場所・記録された全てをキャプションする作業を始めています。
ここにキーワードを埋め込むことで
熊本地震アーカイブのはじめの一歩。

その数10日でざっと700本。
FNN取材団の涙と汗の記録です。

しかもこれらは伝送分のみ。
直接局に持ち上がった取材カメラのデータを10日分で区切っても…膨大にあります。

映像を丹念に見て記録する地味な作業ですが、
埋もれた記録と記憶を掘り起こす作業でもあります。
電波に乗っていない映像、声との遭遇。

熊本地震とはなんだったのか。
これから何を掘り下げるべきか。
見るのが辛い映像も多いですが、
疲弊した心を撫でてくれるような
優しい声や表情ともたくさん出会える作業です。

まだ70本…時間軸としては4月17日の午前9時までしか見てませんが…。

「同じ痛みを経験しているからこそ」
東日本大震災で町がほぼ流出した宮城県女川町からのエール。
ふるさとは負けない65回目は、
何度みても胸がグッとくる
シンプルな映像の持つ力を感じるエールです。

全うする。

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地震以来、テント暮らしを続けていた83歳のおばあちゃんの特集終了。

益城町に入る度、
時にはかき氷、好物のカップ白熊片手に通ってます。

避難所暮らしにも様々なストレスがあり
「自分の力量で生きてみせる」と
急場凌ぎのテントで暮らした日々。

83歳。「必ず家を建てる」と語る眼差しは、恐ろしいくらい迫力があります。

ご主人に先立たれ、子供はいません。

「私は私を全うしたい。
人生はできる限り自分の力で全うせんといかん」。

未熟だけども、まずは己の仕事を全うせねば。そう誓った地震から4ヶ月。

4ヶ月。

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地震から今日で4ヶ月。
晃さんの身元が、偶然なのかお盆に判明。

4ヶ月の区切り。
取材した素材の設計図を書いては捨て、
書いては考えの作業です。
わぁーっと書いては見つめ直し
ほかの作業中でも、ひらめいたら殴り書く。

今夜はこの辺でビールに逃げます。

捜索3日目

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大和晃さんの捜索3日目の現場。
灼熱の中、家族と捜索隊は車の埋まった一点に集中。

夕暮れ迫るなかヘリ搬送が叶いました。
泣き崩れる家族の背中をさすって
ほほえみながら、
お母さんがヘリを見送る姿が忘れられません。

そして「テレビを見ていてもたってもいられなくて」と
福岡から現場を訪れてお経を唱えた住職。

私たちも線香を手向けて現場を離脱しました。

支える。

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御遺体とみられる発見。
各社のマイクに向き合った母、忍さん。
気持ちを尋ねる我々の問いに、

「まず、その前に報道のみなさん」と口を開きました。
行きすぎた取材への気持ちかもしれない。

しかし違いました。
「私たちに寄り添った報道を今日までありがとうございました。
いろんな情報を頂いたり支えてもらい、
みなさんの報道があったから全国の方々に支えられました。
本当にありがとうございました」

息子かもしれない亡骸を前に
母は深々と頭を下げました。

だから我々はちゃんと取材してんだ!と胸を張るつもりはありません。

本当は嫌な思いをさせたかもしれない。
でも、「寄り添ってくれてありがとう」の言葉は重いです。

取材に行く度に
「取材して頂いてありがとうございます」と各社に頭を下げる家族。

現場には常に社を越えて
「家族のために、何ができるのか」という雰囲気があったのは事実です。

とにかく1日でも早く、家に帰してあげたい。

ただそれだけです。

手探り。

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晃さん捜索初日。
猛暑のなか、岩を砕く作業が続きます。
待っててくれよ。必ず家に帰れるから。

神戸、新潟、東日本、熊本。
「この曲を聞くと、地震を思い出すからやめて」
という声もあります。いや、想い続けるために流してます。
辛い記憶が甦る、だから止めよう!それも分かる。
忘れないために流してます。毎日。
賛否両論あるのは承知です。

地震から1か月経って以来、みんなのニュースでは毎日被災地の映像とお届けしています。明日も流します。

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