熊本 竜太
TKUアナウンサー 熊本 竜太 Ryota Kumamoto

2013年01月の一覧

ポカポカ。

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暖かそうな陽気を窓から眺めていたのも束の間。
ポカポカ陽気につられたのか
グングン体温が上昇する姫2号を冷却中。

移植後の拒絶反応なのか…高熱にもかかわらず
本人は規則正しく騒いでおります。

看病に慣れるリズムも、
最近なんとなく出来上がりつつある今日この頃。

そもそもデカイ病気が相手。
容態の変化、数値の上下に一喜一憂していては
とてもじゃないですが、身も心も持ちません。

ドーンと構えて行こうじゃないか。
せっかく解禁になったミルクは中止になったけど…

1週間。

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アベノミクス最大のリスクねぇ…。

移植から今日で1週間が経ちました。

無題

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感染症予防のため、赤ちゃんと病室に軟禁状態です。
本人は依然として元気回復中です。

想像していたよりストレスはありません。
で、気分転換用に病室にはDVDプレーヤー完備です。
患者さん&付き添い家族用の嬉しい設備。
「プレールームに置いてあるDVD見てもいいんですよ」と看護師さん。

よし、容態も安定してきたことだし気分転換。
病棟にあるDVD貸し出し棚へ。

アンパンマン、ドラえもん…幼児用のDVDだらけ。
小児病棟だから仕方ないよね。
大人向けのDVD在庫は1枚のみ。

で、唯一あった大人向けの1枚発見。

パッケージにモッ君と広末凉子。タイトル…

『おくりびと』

病院で

誰がどんな心境で見んだよコレ(-_-)。

いい映画だけど。

そそくさと病室へ戻りました。

解禁。

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感染症予防のため人の出入りも制限され
付き添いオヤジもほぼ病室に軟禁状態です。
健康な人間が病室に閉じ籠ると…アタマが変になるかと思いきや、
心はまるで修行僧のように穏やかです。
交わす会話といえば、
看護師さんをおちょくる位。
これも最近飽きております。

お姫様はICUに別れを告げ、昨日から抱っこ解禁となりました。
ちなみに抱っこ禁止は
移植した肝臓がお腹でゴロッと動くのを防ぐため…という嘘のような本当の話です。
しかしいまだに絶食は続き、5ヶ月児なりにイライラを募らせ奇声をあげております。

腹減った!

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15時間以上かかりましたが、生体肝移植手術が今日未明に終わりました。

ママから貰った肝臓はすこぶる順調です。

ご心配をお掛けし励ましを頂いた皆様、本当にありがとうございました。
小さい体で長時間よく頑張りました。

数ミリ単位の赤ちゃんの血管を繋ぐ技術に脱帽です。

父は途中で15分程病院を抜け出し、病院関係者を唖然とさせましたが…。

人工呼吸器も外れ、ICUでギャーギャー泣いています。

絶食が辛くお腹が好いて泣くのは元気な証みたいです。

そこで、哺乳瓶の飲み口と酸素マスクを合体させると、

エアー哺乳瓶モドキの出来上がり。騙されよく吸い付いて大人しくなるのでした。

これから2、 3週間が踏ん張りどころ、生命力を信じるのみです。

 
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明後日の手術を前にお姉ちゃんとは少しお別れ。
術後は感染を防ぐために
子供は面会出来ないのです。
1ヶ月以上は会えないので少しだけ抱っこ。

ご報告。

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年末に退院した姫2号でございます。
新年を家族で迎えたのですが、年明けから容態が変わり再入院。
なかなか手強い難病を乗り越えるために残された手段は、臓器移植のみという事態になってしまいました。
急ではありますが、移植手術は来週…本当に人生は何があるかわかりません。

ということで熊本竜太、しばしの間、家族に寄り添うため休職させて頂くことになりました。
内輪褒め称え、手前味噌になるかもしれませんが、「家族が落ち着くまでニュースは忘れて、納得するまでじっくり休め」と支えてくれる職場は素晴らしいのであります。
特に負担を強いるアナウンサーの仲間に本当に感謝です。

命の現場を見つめたことは多々あれど、我が身に試練が訪れると動揺します。
しかし、移植医療の空気を肌で感じることができることもまた、記者として興味深いことの連続。
この経験を糧に、復帰したらどんな企画を練ろうかと考えるのもまた、記者の性であります。

付き添いは高層階の病室。
北署からパトが飛び出していく様子が見えます。台数を数えながらその都度ソワッとして、頼りない新人に教えてやろうとするのですが、そこは我慢。電話する前に、きっと何かあれば誰よりも早く現場に駆けつけていることでしょう(笑)。信じます。

しばし画面から消えますので、皆さま方のご家庭でひょっとすると、万が一にも、多分ないとは思いますが「熊本ナントカは最近出らんねぇ」なんて話になるかもしれません。
その時は、退職した訳でもなく、別に何かしらやらかして消えた訳じゃないということを説明して頂ければ嬉しく思います。

年賀状。

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デスクに届けられた年賀状。
阿蘇一の宮の被災者からは
「取材お疲れさまでした」の文字。
来年は、仮設住宅ではない住所に送れますように。

宮城・石巻の被災者からは
「ようやく自宅のリフォームが始まります」の文字。
正直、「まだだったんですか?」と驚くのですが、
これも被災地の現実。生活再建にかかる時間、
その厳しさを改めて知るのでした。

共に厳しい寒さの中で明日へ。
自然災害の爪跡と闘い続ける人の姿を
今年はどれだけお伝えできるでしょうか。勝負です。

 

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