2016年05月の一覧
被災地を回る移動販売車。
たまたまウロウロ中に見つけました。
集落に人は戻っていませんが、
オッチャンは今日も被災地を行きます。
「報道されない」とか「マスコミが報じない」とか言われますが、
系列の応援もあり、やっと地元局は県内をグルグル回れています。
通常5~6台しかカメラが稼働できない取材班ではとても回りきれません。
1ヶ月以上が経過して、やっと我々は回り始めます。忘れられた被災地に。
発災して全国の系列局から飛んできた物資。
今は日常に戻り不自由はありませんが、
次なる揺れに警戒し社内にストックをしているのも現実です。
「また来たときのために、ロジを貯める」
あ、テレビ新広島からの麺は、夜間警戒のスタッフが夜食で食べました。
防災ずきん、家族の人数分配備完了。
被災するまでは、こういうものが役にたつのだろうかと思っていましたが、
余震1500回越えともなると、すがる思いであります。
ヘルメットブカブカな子供を安心させ、なおかつ地震から楽しく逃げるグッズだと思います。
チビに装着すると背中まで保護する防火服でもあり、消防外郭団体の防燃お墨付きであります。寝る部屋に置くだけですが…備えあればケガしということで。
震災から3週間。会社に届いた段ボールは、石巻市の復興商店街の海産物屋さんから。取材団で知り合いましたが、毎年訪ねては取材もあまりしてなくて、土産物買うくらいの関係ですが…段ボールいっぱい、石巻のサンマや鯨の缶詰など、海の幸を詰めてありました。それは僕らがこれまでに買った以上の量。
手紙が一番上に添えてありました。「この間来てくれたばかりなのに被災したね。誰よりも熊本君達の痛みは分かるよ。」そして、荷物の下にもう1通封筒が。「義援金に使って」。ピン札の一万円。
バカだろオバチャン。仮設住宅で仮設店舗なのに。何やってんだよ。2、3回喋っただけたい。熊本の復興願う場合じゃないでしょ。これ、送り返したいよ。ありがとう。
「テーブルに入れ~!」と叫んだ1回目の揺れ。
父はそれを見届けて現場へ。
その夜は二人ともそのままテーブルの下に布団を敷いて寝たそうです。
写真はそれから繰り返した『避難訓練』の様子です。
タオルでも毛布でもいいから頭を覆う。
「さぁ~どれ頭に被せるかなぁ~?」と
部屋の中でかぶりものを探すゲーム。
父は緊急地震速報の鳴動音を口真似。
父は揺れたら会社に行く準備をするから、
できるだけ自分たちでテーブルに入ること。
絶対に慌ててお外に飛び出さないこと。
揺れてる間は二人でなんか歌ってもいいこと。
わずかな時間しかできないけど、
想定を変えて楽しくやってます。
アナウンサーのデスク回り。
もともとぴしゃーっと片付いてはいませんでしたが…
地震直後から足の踏み場もない戦場に。
散乱した物を踏みつけながら
あわただしく行き来していました。
そして今。とりあえず復旧を遂げたのは
僕らが現場にいる間に汗を流してくれたスタッフのおかげです。
一歩一歩日常を取り戻すために、誰かが誰かを支えています。
ありがとうございます!
北は北海道、南は沖縄。
発災直後からTKUには全国の系列局から
精鋭記者とカメラマンが応援に駆け付けています。
このあたり、消防や自衛隊、ライフラインの復旧部隊と同じです。
握り飯の手弁当で現場から現場へ。
みそ汁作るおばちゃん…?
コラコラおばちゃんじゃないよ~中原アナだコレ。超レアな炊事ショットですよ。
中原のみそ汁飲みたスタッフの行列が…いいでしょこれ(笑)
とりあえず系列応援の胃袋に染みた、おふくろの味。縁の下の力持ち。
今ならオプションで「今日も頑張って!」のお見送りはありません。