2018年03月の一覧
東日本大震災7年取材のお土産。
凍らせた魚をたくさん頂きました。
赤魚の開き。
旨すぎます。
再訪の度に頂く土産の大吟醸。
あっという間に空になりました。
記者として持ちうる頼りない文章力を
150%出しきって原稿を書き、
アナウンサーとして
最近こんなに本気出しただろうかと思うほど
フルスロットルで丁寧な読みを心がけ、
保護者代表挨拶は終わりました。
引かれてもいい。
アナウンサー人生全部をかけて突き抜けてやろう。
気持ちを切り替えました(笑)。
皆様の励ましを胸に挑んだ結果…
背中しか見えなかった娘を見ていた来賓の方から
「娘さん、お父さんが読み始めてすぐ大号泣」と聞き
胸の中でガッツポーズ(笑)。
もちろん、仕事じゃないのですが
父の仕事を生で見せることなんて、多分ない。
力んでイキんで頑張ってみました。
宿題を先延ばしにして後悔する気分。
本番まで2日。当日抱えている特集編集より胃が痛い。
卒業式の保護者代表挨拶。なんもやってない。
「まさか普通の挨拶せんよね?」と娘。
「ググるとバレるよ」と妻。
「ふつう~!」とクスクス笑われる夢見そうで…ダメだ。
はっきり言います。
アナウンサーはスタジオかカメラが主戦場。
大勢の前で喋るのが苦手な人が多いのです。
あぁ言い訳の伏線にしか聞こえないか…。
憂うつ。
東京出張。FNSドキュメンタリー大賞の表彰式に
荒木さんを連れて。ま、バタバタで会社に置き忘れたので、
タクシーでギリギリ送ってもらったのですが(笑)。
ごめんなさい荒木部長。
華やかな場が誰よりも好きだった荒木さん、
さぁ一緒に行くよ!フジテレビ。
アナウンス大賞表彰式では
系列の仲間に見守られ追悼映像が上映されました。
事務局の皆さんの心遣いに感謝。
FNSソフト工場最優秀番組の松田ディレクターと
薄ら笑いを振り撒いて受賞させて頂きました。
ドキュメンタリーは何を伝えるかではなく
何を『描くか』。だから作家として
取材対象の立場に立ち、作品を作る心が大事。
審査員の言葉を胸に頑張ります。
石巻の仮設商店街から店を再建した
海産物屋さんのお母さん。
7年前と同じく「ご飯食べていきなさい」と
三陸の海の幸をたらふく食わせてくれる母。
昼から毛ガニのフンワリ蒸し。
冷めないトロみたっぷりな郷土食『くずかけ』
山盛りのカキ炊き込みご飯。
尾谷アナが好きなみそ汁セット。
ごちそうさまでした。
あの日、ガレキの中で出会った津波を生き延びた2人 。
ヨチヨチ歩きだったのに…あれから7年。
再会する度にあの日の可愛いげはなくなりますが、
息子のいない私の息子たち。
年を重ねるごとにとにかく飯を食う。
「必ずまた会いに行きます」と「伝え続けます」。
あの日交わしたあてのない約束を、7年は守れました。
FNN取材団で出会った方々を訪ねる東北の旅2018。
思い出したくない記憶と、思い出せる記憶。
多くの死を目の当たりにした現場、
ちゃんと向き合わないと行けない現場は、
あまりに強烈で鮮明で、まだいけない場所だったりします。
でも、原点。
あてのない約束をしたから、
記者を辞めてない。と思います。
100回以上「辞めよかな」と思いかけましたが、
約束したから頑張ろうと踏ん張ってきました。
ずっと、共に。
みんなニュースのエンディングで
♪しあわせ運べるようにを歌ってくれる学校を巡る
しあわせ運ぶ収録キャラバンin玉名
緊張する子供と先生を適度に笑わせ
何回も何回も歌ってくれました
そろそろ、ちゃんと指揮できる勉強します
みんなありがとう!
スーパーのトイレで起きた心ちゃん殺害事件から7年。
生きていれば5年生の女の子でした。
今年は子供を連れて8回法要へ。
1週間後に東日本大震災が発生し、
ニュースに埋もれた事件かもしれません。
メディアスクラム、報道被害…
事件記者としてたくさんの悔いが残る事件です 。
デジカメ片手にガンガン取材してました。
今日、ずっと寄り添うと誓い
7年経ってやっと帰り際にお父さんから言われました。
「熊本さんご飯食べいきましょ」。
焦らず、腰を据えてじっくりやってきて
記者辞めずによかったと思う瞬間でした。