2020年03月の一覧
夕方ニュースを解説して9年。
元熊日新聞編集局長の平野有益さん最後の日。
活躍を振り替えるVTRを作り、平野さんの感想は
「行儀よく終わらず、キャスターのリアクションが痛快でした」。
そんな人なんです。
真面目に予定調和は嫌いな方でした。
温厚で矍鑠とした振る舞いですが、
酒飲んで記者論を語りだすと
本当に厳しく、ジャーナリスト魂の熱い人。
「誰のために、誰を向いて記者をしてるんだ君は?」と。
印象深いのは
少年鑑別所から少年が脱走した事案。
ミスを認めず情報を出さない法務省。
「なぜ国の機関のミスを、
県民の税金使ってヘリ使って
わざわざ探さないといけないんですか?」と
怒りの解説。
現場の記者として頼もしく
法務省は直後に会見をやっと開きました。
本番後、
いきつけの飲み屋にも
たくさん連れていって頂きました。
慰労会はいつかやりましょう。
これからは「ボチボチ雑文書くよ」とのこと。
本当にお疲れ様でした。
騒がしく不安な春ですが
新人さんが研修に訪れ、あぁ春だなと。
期待や希望を胸にテレビ屋になる若者よ。
ローカルはおもしろいぞ~。
熊本地震から間もなく4年。
系列の応接取材などが膨大に撮影したのが
本震直後の救出映像です。
混乱した現場の風景や建物をヒントに
現場を特定して、更地から現在地を訪ねる。
救出された方を探す取材を続けてます。
「あの人は◯◯仮設におるよ」と聞けば
一軒一軒表札を見て探すしかありません。
聞き込みあるのみ。
今日は3人の方の現在地に出会いました。
無論、取材のお願いは次のステージ。
あの日救われた命は今。
地道な再訪取材は続きます。