熊本 竜太
TKUアナウンサー 熊本 竜太 Ryota Kumamoto

2011年10月の一覧

記者は様々な数字と格闘します。
各種統計、比較用の数字の抽出…苦手です。
経済担当が休みということで
「TPP関連でね、一本立ててよ」という
デスクの非情な一言が格闘の号砲。

要するに「~の~が占める割合は~%で」とか
「県内の~は10年前に比べると~で微増or微減」とか。
数字を読み解くチカラが求められるんですが、これが苦手で。

で、意を決して担当のお役所に電話すると、
案の定

 
「え~、まず統計のHPを開いて頂いてですね、
左上のコンセンサスをクリックして頂いてですね」

「頂いて」の集中砲火を浴びます。

 

完璧にパソコン電話相談状態
そこをクリックするととてつもない数字の羅列データ…。

「オマエに読み解かれるほど甘かねーよ」と

数字が挑発してきます。

「あの~、データの見方が分からないので
少し教えて頂きたいのですが」

役所の方→「あ、データの見方ですね。それなら
左上にデータの見方のファイルがありますんで
そこをよく読んでみて下さい」

まぁ、私が悪いとは思うんですけどね。でも、
官庁が作る『データの見方』ほど難解なものはなく、
各種統計データがあまりに細分化されていて迷子になるのです。

時に意地悪だろ!と八つ当たりしたくなることも。
これ、冗談ではありません。まだ続きがありまして…

「統計項目の定義がわからないのですが…」

役所の方→「(笑)定義について解説してるファイルがありますから
そこ見て下さい…」

ふぅ。わかりました。

で、結局僕は

2010年世界農林業センサス確報第2巻
農林業経営体調査報告書総括編を開いて、
「利用者のために」という全25ページの
解説書を半泣きで読み、
漢字の羅列に法規制をかけてほしい…と思いながら
組織形態別経営体数を基に
経営耕地面積規模別農家数を電卓で叩き
所有耕地面積規模別農家数の数字から
たった1行書くのに必要な数字を導き出したのです。

1時間かかって。

京町にて。

「被害者も被告人も同じ命」
「どちらの命も命であって…」

死刑判決後の会見。
裁判員経験者の言葉を
ぼんやりと思い返しながら地裁の夕暮れ。

同じ人間に死を言い渡す重圧。
しかしなぜそのような結論に至ったのか、
どんな意見が交わされたのか。
ブラックボックスの評議を知ることはできず。
裁判員の思いに自分の判断を重ねることもできず。
「なぜ?」を追求できない現状に、
市民の司法参加とはなんぞや…と。

渡鹿事件の発生時からいろんな思い入れもありました。
7年離れた2つの事件が繋がった捜査。
「7年前にパクっとけば、被害者は増えんかった」と
ため息大きく捜査員がポツリ。

判決はひとつの区切りですが、
正直、知りたいことの半分も知ることができずに
いよいよこの日がきたんだなと。
緊張しながら死刑判決を聞いていました。

DSC_0116.jpg

先月いっぱいで報道のドライバーが1人引退しました。
ハイエースの早川さん。
今年は墜落事故の雪山を登ったり、
これまで数え切れない現場に運んでもらいました。
無茶苦茶な注文に、一度たりとも「無理」と言わないプロでした。

一緒に行ったいろんな修羅場を思い出します。
記者に喜ばれるサービスもあって、
取材現場で働く姿を写真に撮ってくれる、粋な人でした。
運転席にいつもレモン味の飴玉を積んでいて、
収穫なしで車に戻ってくると、いつももらった飴を舐めて凹んだものです。
マグカップに注いだコーヒーを
ドリンクホルダーに入れて現場までかっ飛ばしても、
こぼさずに走るドライバーさんでした。
引退後は孫の面倒を見る以外は暇だそうです。安全運転でね。
お元気で。

スマホで。

DSC_0106-1.jpg

サボってたのを裁判や事件のせいにはしたくないのですが。
スマホでアップいたします。

とりあえず手持ちの写真もないので、

かつてブログでネタにされ
調子こいてたニシガマクンと、

 北署に車止めたら
事故車と間違われて
ボロボロな愛車の回りに
パイロンを置かれた
新人の署回りソウ君です。

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