葛藤。
「熊本さんに小国町の方から電話です」。
受付経由で受けたのは、
発生から1ヶ月後を取材した大火災の被災者。
「なぜ、あれから取材をしてくれない」。
寄り添い、声を拾うと約束したので、自分が悪いんです。
地震のような手当てもなく、命以外全てを失った男性。
ゆっくり話を聞きました。
「オレたちはおいちゃんの味方だから」
「ごめん、俺の言い方が悪かったな」。
忙しさを理由にはしたくない。
でも現場にはマメに行きたい。
「いつまでも電話してきてください」
それしか言えませんでした。